ぼくは彼女と映画館へ行く
ぼくは大学の放送サークルで音声ドラマを作っている。放送サークルでいうところの「音声ドラマ」っていうのは、あらかじめ収録して編集して完成させておくタイプのやつと、発表会でお客さんの前で上演する朗読劇みたいなタイプのやつの二種類がある。他の大学だとさらに別のパターンもあるのかもしれないけど。ぼくはどっちのタイプの音声ドラマも作るんだけど、どっちかっていうと朗読劇タイプのほうを作るのに力を入れていたりする。ここでぼくが「作っている」と言っているのは、具体的には脚本と演出(の真似事