四賀マイル

ぼくはぼくだ

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最近の記事

ぼくは彼女の家族と距離が近い

 この前、ぼくは彼女のお母さんと一緒に歌舞伎座へ行ってきた。正確には彼女のお母さんと2人で行ってきたわけではなく、彼女と彼女のお母さんとの3人で一緒に歌舞伎を観てきたという話である。そりゃそうだ。さすがのぼくでも彼女のお母さんと2人きりで出かけたりしない。ぼくはそこまで陽キャじゃないし、コミュ力も高くない。  どうしてぼくと由梨と由梨のお母さんが3人で歌舞伎を観に行くことになったのかというと、話は8月中旬にさかのぼる。由梨の弟の孝彦くんの誕生日を(2か月遅れで)お祝いするた

    • ぼくは文庫本をありがたく思う

       この前、筒井康隆の『おれの血は他人の血』という小説を読み終わった。1974年に出版された小説で、現在は絶版になっていて新品はどこにも売っていない(はず)。ぼくはこの小説の中古の文庫版をブックオフで購入した(正確にはブックオフオンラインの店舗受取サービス)。330円だった。ぼくは中学生の頃から筒井康隆の愛読者で、「絶版になっている筒井康隆の文庫本をブックオフで集める」というのが趣味なのである。  ぼくは『おれの血は他人の血』を5日間で読み終わった。速読派のみなさんには鼻で笑

      • ぼくは子どもに絡まれる

         ぼくは子どもに絡まれる。本日のnoteは、いまから10か月前に書いた「ぼくは子どもに好かれやすい」の続編というか、最新情報アップデート版だ。ぼくは相変わらず子供に好かれやすい。……いや、「好かれやすい」っていうか「絡まれやすい」。これはたぶん、ぼくが身体年齢は21歳(もうすぐ22歳)なのに精神年齢が11歳(せいぜい12歳)だからだと思う。ぼくは子どもから仲間だと思われやすいのだ。  ぼくは先月の下旬、学校帰りに国立科学博物館へ行って、2階の企画展示室で企画展「高山植物~高

        • ぼくは高山植物展へ行く

           ぼくは高山植物展へ行く。ここでぼくが言っている「高山植物展」というのは、上野の国立科学博物館で7月30日から11月4日までやっていた企画展『高山植物~高嶺の花たちの多様性と生命のつながり~』のことである。  10月下旬のとある平日の学校帰り、ぼくは一人でこの高山植物展へ行ってきた。ぼくは展覧会や美術展の類には由梨(彼女)と一緒に行くことがほとんどだが、今回は一人である。それはなぜかというと、7月30日からこの日に至るまでぼくは由梨とは上野に行っていなくて、上野の国立科学博

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          ぼくはエレンディラを読む

           ぼくは『エレンディラ』を読む。『エレンディラ』というのは、ちくま文庫から出ているガブリエル・ガルシア=マルケスの短編小説集のことだ。ついでに言っておくと、ガブリエル・ガルシア=マルケスというのはコロンビア出身の作家の名前である。  ぼくは今年の6月に『百年の孤独』が文庫化されるタイミングでガブリエル・ガルシア=マルケスの小説を読むようになった。『予告された殺人の記録』『百年の孤独』『族長の秋』と読み進めてきて、今回の『エレンディラ』がぼく史上4冊目のガブリエル・ガルシア=

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          ぼくと彼女は光と動きの100かいだてのいえ展へ行く

           ぼくと彼女は『光と動きの100かいだてのいえ』展へ行く。正確には『いわいとしお×東京都写真美術館 光と動きの100かいだてのいえ―19世紀の映像装置とメディアアートをつなぐ』展である(長い)。タイトルで分かるように、恵比寿の東京都写真美術館というところで開催されている展覧会だ。  ぼくと彼女は2年半前に交際を始めて、それ以来、毎年10月1日は東京都写真美術館へ行くのが恒例になっている。もちろん、今年もぼくらは10月1日に東京都写真美術館へ行ってきた。なぜ「10月1日」なの

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          ぼくと彼女は見ることの重奏展へ行く

           ぼくと彼女は『TOPコレクション 見ることの重奏』展へ行く。『TOPコレクション 見ることの重奏』というのは東京都写真美術館で7月18日から10月6日までやっていた展覧会(写真展)のことで、ぼくがいまこの文章を書いている頃にはとっくに終了している。それでもぼくはこの写真展のことについて書いておきたい。……いや、別に書かなくてもいいっちゃいいのだが、せっかくなので書いておく。  10月1日はぼくの就職先の企業の内定式だった。その話は「ぼくは内定式へ行く」という記事に書いた(

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          ぼくは内定式へ行く

           10月1日はぼくの就職先の企業の内定式だった。前の日は緊張してなかなか眠れず、「どうせ午前中で終わるらしいんだからパッと行ってパッと帰ればいいんだ。もし問題が起きたら就職するのやめればいいだけなんだし」とまで自分に言い聞かせたところで、ようやく眠りに就くことができた。ぼくはいつもそうだ。何か新しいステージに進む時はとても緊張する。  眠りに就くことができた……とはいっても、結局、その晩は3時間ぐらいしか眠れなかった。ベッドから体を起こし、顔を洗い、髭を剃り、スーツを着て家

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          ぼくのゲイ遍歴を振り返る

           ぼくはゲイである。彼女はいるけどゲイである。なぜぼくがゲイなのに女性と付き合っているのか、事情を話すと長くなるのでここでは省略するが、興味があって仕方ないひとはこのnoteの過去記事を漁ってください。……まあ、女性と知り合って、その女性と付き合って、別れずにいると、ゲイでも異性と交際2年4か月(!)を迎えられるのである。  ただ、ゲイである以上、ぼくの性的関心はあくまでも男性に向いている。それではここで、2021年に大学に入学して以降のぼくのゲイ遍歴(?)を振り返ってみよ

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          ぼくは後輩の成長に目を見張る

           ぼくは後輩の成長に目を見張る。秋学期が始まってすぐ、大学の放送研究会の同期である河村、宮田と一緒に飲みに行った。ぼくを含めて3人とも、去年いっぱいで部を引退した4年生である。まあ、ぼくは放送研究会の引退後に性懲りもなくインカレの放送サークルを立ち上げて、そこには河村も入っているんですけども。  まだ一杯目か二杯目を飲んでいる時だったと思うが、宮田から「この前部室に寄った時にアクに会ったけど、大人っぽくなったよね。久しぶりに会ったら印象が変わっていた」と言われた。「アク」と

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          ぼくは族長の秋を読む

           ぼくは『族長の秋』を読む。一週間ちょっと前、ガブリエル・ガルシア=マルケスの小説『族長の秋』を読み終わった。ぼくがガブリエル・ガルシア=マルケスの小説を読んだのは、『予告された殺人の記録』『百年の孤独』に続いてこれが3作目である。『予告された殺人の記録』『百年の孤独』の感想については過去にこのnoteで書いたので、暇で暇でしょうがないひとは読んでみたりしてください。 ぼくは予告された殺人の記録を読む ぼくは百年の孤独を読み終わる  ぼくが『族長の秋』を読もうと思ったの

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          ぼくは母校の文化祭へ行く

           ぼくは母校の文化祭へ行く。9月某日、ぼくが3年半前に卒業した高校で文化祭が開かれた。東京都立の高等学校である。まあ、学校名は書かないでおきます。ぼくみたいな異常者の母校だと判明したら、ぼくの母校は多大な損害を被りかねないので……  ぼくが卒業してからの3年間、ぼくの母校の高校は文化祭を一般公開していなかった。感染症対策のためである。ついでに言うと、ぼくが3年生の時は文化祭自体が開催されなかった。2020年なのだから当然である。代わりに在校生のみ対象のミニ発表会が開催された

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          ぼくは体調を崩す

           ぼくは体調を崩す。季節外れの話のように思わなくもないが、今日のぼくは「暑さ」にまつわる話をしたい。おそらくぼくは暑がりである。夏にまあまあ汗をかくほうだし、冷房がガンガンに効いた部屋が好きだし、電車では弱冷房車に乗らない。  この前のこの前の月曜日(敬老の日)のこと。ぼくは由梨(彼女)とみなとみらい地区で会うことになっていた。朝10時集合の約束だったので、午前8時半に起床……するはずが、「あと5分だけ眠ろう」と思って目覚まし時計を止めたせいで、気がついたら9時20分になっ

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          ぼくと彼女は空想旅行案内人ジャン=ミッシェル・フォロン展へ行く

           ぼくと彼女は『空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン』展へ行く。東京ステーションギャラリーという美術館のいいところは、東京駅の丸の内北口改札を出てすぐのところにあるところだ。駅舎の中にあるので、猛暑日でもほとんど暑さを経由しないで入館することができる。屋外が暑ければ暑いほどJR京浜東北線の車内は涼しくなるのでね。体が冷えているうちに東京ステーションギャラリーに到着できるのだ。  平日のお昼前。JR蒲田駅のホームで待ち合わせ。別に「東京駅改札前で待ち合わせ」とか「東京

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          ぼくはTSUTAYAの閉店を悲しむ

           ぼくはTSUTAYAの閉店を悲しむ。ぼくは東京都大田区に住んでいる。おいおい個人情報をバラしちゃって大丈夫かよと思われるだろうが、大田区に住んでいる大学4年生は一人や二人ではないので問題ない。なんだかんだ大田区って広いですからね。大田区でもぼくが行ったことのない地域なんていくらでもあるし。「馬込文士村」でおなじみ(?)の馬込へ行ったのも今年の春休みが初めてだった。なので、ぼくが大田区生まれ大田区育ちの大学生であることを公表しても個人の特定には至るまい。  それに、大田区生

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          ぼくは代々木公園で目撃する

           パリパラリンピックが開催中である。競泳男子400メートル自由形(視覚障害)で富田宇宙選手が銅メダルを獲得したというニュースを見て、その前の日の朝に毎日新聞のインタビュー記事を読んでいた人間としては「おおっ」となった。  ここでさっそく余談だが、「大学生は新聞を読まない」というのはあくまで一般論である。世の中には例外的な人間なんていくらでもいて、例えば、異性と交際しているゲイだとか、東京都で売られているパンよりも神奈川県で売れ残ったパンを食べることが多い東京都民だとか、今年

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