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【今この時期の来客にどう向き合うのか】

9日、月曜日。近頃、実家のある京都山科に行くことが増え、毎度JR新快速や京都の人混みを覚悟するがまぁ見事に人は少なく、件の騒動を身を以て感じることとなる。京都の人から言わせれば「もともとの姿に戻っただけどす」という声も聞かれ、いたるところにある中国語や韓国語の表記が虚しく空回りする。過度な依存の後遺症はマチを不安にさせるが、本来の姿とはその場にいる人の根幹にある営みであり、身の丈である。広げた大風呂敷をたたむ姿は痛々しく、常に顔の見える範囲の営みを続ける場は確かで堅い。

大風呂敷で思い出したが、そう言えば2018年秋頃、新神戸に米経営コンサルタント大手「マッキンゼー・アンド・カンパニー」アジア初の研修拠点施設の開設を決めたと神戸市は発表していたはずだ。僕が知らないだけかもしれないけれどその後全く続報が入ってこないまま、新神戸駅から直結連絡通路すぐに神戸ビーフの案内所や兵庫県のおみあげ(おみやげではない)施設がオープンしたのみの印象である。あの商業施設で気を吐いてきた新神戸オリエンタル劇場も2.5次元ミュージカル専用劇場に形を変えそれなりにニーズがあるらしい。もうあそこを、eスポーツやオタクの聖地にしてもいい。

新幹線の玄関口というのなら、ずっと前から思ってる兵庫県ゴルフ場(全国1位北海道に続く160を超えるゴルフ銀座…死語)コンシェルジュも個人的に欲しい。神戸には住友ゴム工業ダンロップやアシックスもある。無論何でもいいわけではないが、そこにしかないもの、神戸ならではのものを創る。ただ、「その地に住まう人々を置き去りにしない」そうしたモノに限る。


そんな中ご多分に漏れず、弊店も静かな日々が多い。あぁもともと静けさが売りか。それにしても、マチに出るのを控える人が多いのも仕方がないし、はい、ここで終わり!っという収束なんて難しいのは解ってるから、とにかく今は人と話すことで気を紛らせながら、出来うる限り今までと生活リズムを変えない自分でいる。強がってはいないが、日々加納町にいないとおそらく少しずつ壊れてゆくのかも。顔が見えるという安心はここにもある。

店では不思議な現象が続いてる。連れてくるお客さんを除き、初めましての「他府県の方」の来店が多いのだ。聞けば、神戸で大規模なイベントがあったが中止になり、交通も宿泊もキャンセルするのも色々ナンなので、この際神戸の取引先や仲間に会いに来た、そんな本来の観光客とは違う来訪があるようだ。それは頻繁にやって来る方ではないかも知れない。しかしいつか神戸に来た日、頭の片隅に刻まれた店として在るのなら、それは大層嬉しい。

予約の取れない店が、今はすんなり入れると聞く。
いつもよりサービスもしてくれるという話もある。

初めて店を開けた日。初めて接客した日。初めて対価をいただいた日。
初めてお客さんの顔を見て見送った日。初めてごちそうさまと言われた日。
初めてリピーターが訪れた日。初めて仲間を連れて来てくれた日。

もう初めてではなく、当たり前に慣れきった愚かさを責めたい。

「もともとの姿に戻っただけ」

気づきのチャンス。原点に立ち返る時が訪れた。


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