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水無月の書(2024)〜「慈雨」

六月=水無月になりました。

6月というと、雨のイメージが強い方が多いかと思いますが、雨が多いのに「水が無い月」と書くのはこれ如何に?


実はこの「水無月」の「無」という字は「無い」という意味ではありません。

例えば“私の本”とか“電車の時刻”などのように名詞と名詞の間に入っている「の」と同じように使われる「な」という言葉を漢字で表したものです。


「水無月」=「水な月」つまり「水の月」という意味なのです。

これなら「水無月」という名前もしっくりきますね。


…とはいえ、一般的に「雨」はあまり歓迎されないのが実状だと思いますし、私も以前はそうでした。

でも、ある時インドネシア人の友人がこんなことを言いました。

「雨が降るおかげで動植物などの自然が生きていけるんだ。だから雨は天からの恵みなんだよ。」

私はこの言葉がきっかけで雨が好きになりました。


そこで、水無月の書2024には
「慈雨」(慈しみの雨)
という言葉を選びました。

水無月の書2024「慈雨」

【使用筆記具・画材】
墨:墨運堂「精墨」
彩墨:墨運堂「絵墨淡」

私は今年も水無月を、そして雨の日を楽しみたいと思います!


今月も良い風吹いたらいいね🌙紫風晄禎  

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