「ママが今まで戦ってきたので、次はパパが戦う番だ!」
どーも!「SHIFTGOOD」のタカハシです。
はじめに
知っている人もいますが私は、ファザーリング・ジャパン九州(FJQ)で理事として活動させてもらっている一面があります。
そこで、先日わが団体と「福岡アメリカ領事館」が共催するイベント
「ワーキングファーザーを活用するイクボスとは」
に参加してきました。
ではでは、ワーキングファザーってなんでしょうか?
ワーキングファザーとは・・家事、育児に積極的で仕事も頑張る父親
ちなみに補足するならば、私が思うワーキングファザーとは、仕事も、家族も大切するのは、「当たり前」の令和スタイルのパパだと思います。
「当たり前」ところがポイントでそれは昭和でも平成でもない、令和なので、パパ3.0というところでしょうか。
それではイベントのレポートになります。
「ワーキングファーザーを活用するイクボスとは」
2019年5月30日に、福岡のアクロス福岡(円形ホール)にて開催されました。
ダニエルさんから挨拶
当日は司会から一言あった後、この会を共同主催するダニエルさん(アメリカ領事センター長)からの挨拶で始まりました。
ダニエルさん曰く、家族と会社が両立出来る社会を目指しているのは、日本だけでなくアメリカでもそう。まだまだそれは十分でなく、アメリカでも現在も課題として提起されているそうです。
父親と社会の関係をより良くするためにも、和気あいあいと多くの人が集まり、新しいコミュニテイが生まれることで少しでも変わっていけるのではないかと考えていて、そこで領事館として支援できるのは限定的だけども、これからもファザーリング・ジャパン九州と一緒に活動していきたい
とのこと。
そして、父親が家族と会社の両立出来る会社を一緒に目指していきましょう!
と、とても暖かく、強いお言葉を頂けました。
安藤さん講演
続いて、ファザーリング・ジャパン代表である、安藤さんの講演が始まりました。
題名の中にもある、「イクボス」ですが、家事や育児、働く父親で、いうなればイクメンの進化版というところのようです。このイクボス事業は、5年前から初めています。
イクボスとは・・育児、家事に理解のある上司
このイクボス事業は安藤さん自身の体験で、
「子供いる人は戦力ならないね」
という職場の上司が変わらないと会社は変わらないし、社会は変わらないなというところからきています。
子供が生まれたら男であるパパは仕事を辞める?と言うと、皆から可笑しいと思われるのに、これが女性だと、まあ当たり前だよね。
となる。
と、これの方がもっと可笑しくない?かということですよね。
なので、ルールとして、仕事を辞めなくて良いように、夫婦が、社会が協力し合う世の中が必要で。子供が生まれて病気などあっても、当たり前にママが休むのではなく「仕事が軽いほうが休む」のが当たり前じゃないかと。
安藤さんも、ファザーリング・ジャパンを立ち上げようとした楽天部長時代に、最初に無理だと言ったのが同僚の男性でなくて女性だったそう。
「男が育児なんてしないでしょ!」
と言われたことに、余計に絶対成功してやる!と逆に励みになったそうです。
男は仕事だけに没頭するのは悲しい人生になりやすくアイデアもイノベーションも生まれにくい。育児や家事をやることで、結果的に仕事でもイノベーションを起こすことが可能ではないかと。
2007年にファザーリング・ジャパン九州が立ち上がり、2009年にイクメンという言葉を博報堂が発表して、その年にファザーリング・ジャパン(FJQ)が、全国初のブランチとして立ち上がったそうです。
その後イクメンも増えてはきましたが、それでも男性は中々平日は早く帰れない。平日は妻が育児と家事をワンオペ、それに会社と家庭の板挟みというのは、パパの意識が変わるだけでなく、会社の意識が変わらないともう限界にきている。そのためにも上司であるボスを変えようと、安藤さんは44歳で楽天辞めて、ファザーリング・ジャパン(FJ)の一本にしぼりFJの代表として、イクボスの代表として日本全国を周りイクボスの推進に力を入れています。
ちなみに、最近ではアカデミックな世界でも実際にパパの育児が取り上げられているそうです。「The Father Effect」と英語では言うそうで、
・父親が育児するほどEQが上がる
・塾に行かなくても頭が良くなる
・仕事だけに生きたら課題が山積みになる
など解明されているようですね。
安藤さんは、先ずは働き方をかえようと思い、どうやって定時で帰るか考えたそうです。そのためにいらない、無駄な業務を徹底的に減らしていきました。特に、間接業務ですね。会議の時間とか、誰も読まない無駄な資料とか、ちょっとちょっとの効率化から始められたそう。
そしてイノベーションを起すのはやはり若者だと考えて、若手からアイデアをドンドン出してもらい、業務改善に爆心。家が「ホーム」でなくて、「アウェー」になってしまわないようにしないといけないと。家も、買った時は箱で、それに思い出を付けてアットホーム、マイホームとやっと言えるのだと。
現在でも家事育児しないパパが7割いるが、週末に料理作る派手な家事よりも、「名も無き家事」をやる事のほうが重要だそう。
名も無き家事とは・・玄関のくつを揃える、シャンプーが切れたら補充など目に見えにくい家事
この「名も無き家事」の方が重要で、妻も喜ぶようですね。まあ確かに思いました、自分もここは思い常に意識しています。本当ですよ!ww
そのためにも、パパというOSのアップデートが必要です。例えば、
・週末に料理作るのではなく、日々やる
・働くという心理的安全性をあげる
・男性の残業がデフォルトでなく、定時に帰るのをデフォルトにする
ことなどが該当します。
それに働き方改革には「女性活躍、イクメン、イクボス」これは3点セットなので、これが全て出来て初めて「働き方改革」といえます。現在の状況は、正直「働かせ改革」なっているから。
それもこれも、「将来の子供のために今を変える」必要があるからです。
それに就活でも、20代でも成長できる会社へ行く世の中で、昔のように丁稚奉公は絶対終わっています。
働き方の価値感がバブル崩壊後に変わってきましたが、本当に現場に落ちてきたのはここ最近で、それでもまだまだです。
あと最近の問題として、パタハラが目立つようになってきているそうですね。
パタハラ・・家事や育児を頑張る男性へのハラスメント
そういう世の中にしないためにもイクボス事業は必要で、今まではママたちが社会と戦ってきたので、次はパパが社会と戦う番だということを最後に安藤さんはおっしゃっていました。
イクボス推進の為に先ずすることは「意識改善、業務改善、WLB」の推進です。そのために、出来ない理由を考える時間があれば出来る理由を考えようとする風潮が大事ですよね。
ワークワーク社員から、ワークライフ社員への変換が必要で、ファーザーフレンドリーな職場が求められています。時短勤務、イクボスの標準化の標準化が当たり前で、今後は「時短パパ」を安藤さんは流行らせたいそうですね。
「父親が変われば世界が変わる」
皆で世界を変えましょう!
内海さん講演
自己紹介から始めます。内海さんは、公立の小学校時代にいじめにあった経験が原体験であり、当時は誰にも相談できなくて生きるのが嫌になったそう。小学校時代にバスで片道40分かけて塾へ行き、公立の中学校ではなく私立の中学校へ進学。
その時に、自分で仲間を変えて人生が激変させてそうですね。幼い時にその選択できるのはそれだけ追い詰められていたんだなと感じました。ただただ凄いなと。
そして高校では、お笑い芸人を目指して活動したが、高校でお笑いも卒業させて、大学は早稲田へ入学。当時サッカーやっていて運動マンだったこともあり、40歳過ぎた今でも毎月100キロ走るアスリートサラリーマンですね。
内海さん、本名は「内海良介」なので、良介、つまり「良き介在」をということを自身のモットーとされているみたいです。
そんな内海さんは自身のことを、「Oターン人材」とも。
福岡→東京→名古屋→福岡→千葉→福岡とOのように回っているからとのこと。ちなみに私は△ターンです。
福岡→オーストラリア→千葉→福岡
△でしょうww
内海さんは次女の耳の病気のこともあり、そこでパパスイッチが入りその思いからFJQに参画しました。
パパスイッチ・・自身がパパということを認識してパパとして本気で活動をスタート
※妻が妊娠したり、子供が生まれたというタイミングで必ずしもないです
内海さんは、「次女のキコエ、長女のココロ、自身のキャリア」の3本柱に自身の活動を本格的に見つめ直し今があります。
そこで個人としての生き方、様々な働き方、経営者、コミュニテイとの繋がりを作り深め、改善。
その活動で気付いたのが、「課題は個人でなくて社会の方にある」ということです。その際に、ソーシャルイシュー(経営、教育、保育、差別)を掲げるLITALICOの思いにも賛同。
もっと個人、組織、社会をハッピーに!するのが自身の役目だと思い、
「インターネットの力で世の中の問題を解決する」を掲げるビズリーチへ転職。
ちなみにビズリーチですが、10年で1000人規模の会社へ。
(平成でメルカリとビズリーチだけ)
それに、内海さん4つのこだわりとして、
・妻の笑顔→妻への信頼
・子供の安心→子供と横のつながりを作る、子供たちをパパの世界へ連れて行く、泣いているパパを見せるなど
・自身の成長
・社会との関わり→絶対的に家族評価を最優先
があるそうです。
今日も内海さんキレッキレッでした。
実は私が以前このnoteで内海さんを取り上げていまして、もしお時間あればこちらも読んで頂けると嬉しいです。
私の感想と出来ること
ちょっと長くなってしまったので、私の思いは手短にお伝えします。素晴らしい講演で、気持ちも高ぶってしまいました。そんな中、私が思ったことをまとめさせてもらうと。
パパが出来ること
・子育てを通して、笑っているパパになること
・父親が子育てに参加すると子供の自尊心が高まること
・マネジメント出来ない上司が多いので、ここを本気で変えること
言葉として
・父親を楽しもう!
・育児は期間限定のプロジェクトだ!
・父親ほど素晴らしい仕事はない!
ということです。
最後に
ここまで読んで頂き、ありがとうございます!
当日は50名近くの男女、学生からご年配の方まで多くの方にお越し頂きました。
間違いなく時代は新しいフェーズに移ってきていることを確信しました。ですが確信だけで終わらず、行動に移すことが必要だと強く認識しました。
この日に感じたことをこうやって伝えること、そして口頭でも発信していくことが私、そしてあの日に参加した人達の務めではないかと思います。
より良い社会の実現は、より良い個人の幸せの実現になります。皆で社会を良くしていきましょう!
今日はこの言葉が私としてクリーンヒットでした。
「ママが今まで戦ってきたので、次はパパが戦う番だ」
本当そう思います。
「SHIFTGOOD」管理者 タカハシケンジ
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