湿疹やアトピーがでる人へ~健康なお肌をつくるには?
IFM(機能性医学機構)からのお肌の健康ネタをシェアします♪
外来をしていると、皮膚科の患者さんの約7割は湿疹。ステロイドと保湿剤を出すと症状はほぼ落ち着くことが多いのですが、保険治療は対症療法!
根本的にできなくするものではありません。
ステロイドの副作用も気になりますよね。。
湿疹ができないよう、お肌の基礎体力を上げたいものです。
では、解説とともに記事を見ていきましょう♪
湿疹協会によると3600万人以上のアメリカ人がアトピー性皮膚炎を患っており、そのうち約1000万人が18歳以下の子供である。
⇚湿疹協会(The eczema Association)たるものがアメリカにあるようです。
アトピー性皮膚炎は近年最も増加している疾患の一つであり、5歳までに症状が顕著になる。湿疹症状がある場合、喘息や気管支炎、食物アレルギーなど、他のアトピー症状の進行しやすい傾向がある。
はっきりしていることは、これらの病状は共通した遺伝的リスクと環境要因があるということだ。遺伝はさておき、最近の研究では上皮の浸透性と細菌感染の関連性がアトピー性皮膚炎や皮膚のアレルギー性感受性増悪の原因となることが注目されている。
⇚遺伝はどうしようもないけど、日々の生活で改善することもできそう。
アトピーの方、アトピーじゃなくても皮膚が痒くなりやすいよ、という方は続きも読んでみてください♪↓↓↓
<湿疹の病理学>
・アトピー性皮膚炎は免疫システムの過剰反応とT細胞由来の全身性の炎症をおこした状態である。とはいえ、その病理については明らかになっていない。
・2021年の研究によると湿疹をおこしている細胞は成長過程の健康な細胞と似た形状をしており、免疫細胞にシグナルを送り皮膚に保護膜を形成するよう働きかけていた。このシグナルによって免疫反応が過剰に起こることで、皮膚の炎症と病状が出現する。
・上皮の浸透性ーは個々の遺伝的素因と環境暴露による悪化に影響されると信じられているが、浸透性が上がることで皮膚のバリアが弱くなり、細菌感染の影響を受けやすく&免疫反応の引き金となる。
⇚シミ取りレーザー後の表皮バリアが飛んだ状態では、日焼けすると即シミができることからも納得いきます。。
*フィラグリン遺伝子:皮膚のバリアをサポートしているたんぱく質に関連する・・はアトピー性皮膚炎患者で高頻度に変異が見られる。遺伝変異によって細菌や化学物質などにも過剰にアレルギー反応を起こしやすくなり、症状の重症化を引き起こす可能性がある。
<皮脂と細菌の侵入>
1.角質層の皮脂の欠乏は皮膚の浸透性を高め、アレルゲンに対し過敏な状態となる。
*セラミドー皮膚の保湿と抗菌作用を担う脂質
セラミドの欠乏はフィラグリン遺伝子による素因が顕著である。フィラグリンは皮膚の保湿調整、保護、pHバランスをサポートしている。
2.皮脂の欠乏とブドウ球菌の増加:
ともにアトピー性皮膚炎でよく指摘される。
水分、油分の足りない乾燥肌、ひび割れた肌ではブドウ球菌が皮膚のバリア層を容易に通過し炎症や病変をおこし、プラークを作り炎症がさらに深くなっていく・・
⇚皮膚の炎症でひどくなると蜂窩織炎、壊死性筋膜炎というこわーい病態にまで発展していきます。。
3.皮脂が正常な状態ではブドウ球菌の侵入はさほど心配ないが、細菌は9日までは皮脂の中で生き続けると推定されている。
なので、皮膚のバリア機能低下は湿疹や炎症性状態の主な病前状態であり、事前に予防できると思われる。
⇚皮膚科疾患でも、乾燥肌だと湿疹もアトピーもニキビも良くなりません。
1に保湿、2に保湿・・ですね!
<湿疹の管理の仕方>
皮膚バリアを維持するには、まずはスキンケア方法の見直しが必要。
いくつかの研究によると、植物性 またはプラントベースのオイルは処方の皮膚軟化剤と同等に角質層の皮脂の補充と天然の保湿因子の回復に効果的と言われている。↓
・シアバター:植物性基礎化粧品Bulyのは高品質で個人的お気に入り⬇︎
・アロエベラ
・コロイド状オートミール ⇚聞きなれないのでググってみると楽天でも販売していますね↓
・活性型リノレイン酸:局所のステロイド治療の効果を高めたり、ステイロイドの代用として使用することで副作用を軽減できるとして期待されている。
脂肪酸の1種として、リノレイン酸はセラミド産生のためのブロックとなり皮脂補充とその安定化に必要と考えられている。
その他、セラミドを含む洗顔料や保湿剤は上皮のバリアを保護し湿疹症状の管理に有効と思われる。
⬅︎こちらも化粧品何種類かありますね。
<食事から炎症を抑える>
・炎症をおこさない食事をすることーー腸内環境を整え免疫機能を健康に保つこともアトピー性皮膚炎や湿疹の症状軽減には必須である。
⇚炎症を起こさない食事についてはshiesnoteのニキビネタもご覧ください♪
・特にビタミンDサプリ補充は湿疹の症状軽減に有効という報告がある。
⬅︎免疫機構の正常化をすることでアレルギー反応全般的に抑えることができるのですね♬
ビタミンDは花粉症予防にも良い結果が出ています。
皮膚の機能サポートに有効な栄養素⇓⇓⇓
・ビタミンA~E:UVダメージやほかの環境暴露からの皮膚の保護に〇
・オメガ3系オイル:体内炎症全般を減らし、皮脂の合成・分泌をサポート
*食事から摂る油の種類は体内の細胞膜の材料にもなるのでとっても大事!
炎症をおこしやすい油は極力避けましょう♪
<まとめ>
皮膚は私たちの体の中で最も大きな臓器で、感染から身を守ってくれる最強の鎧です。
皮膚の健康を守って、環境暴露を最小限にすることで湿疹などの深いな皮膚症状を予防できると思われます。
日々使用する化粧品・食事を見直し、乾燥や冷気、カビや化学物質などの有害物質を避けることでアレルギー症状を最小限にしていきたいですね。
本日もお読み頂きありがとうございました!
Shie
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