【プロダクツ物語】しっとりホワイトクレイパック洗顔

ローズマリーから生まれたナチュラルスキンケア、Shield72°製品の開発物語を綴っています。

第5話目は洗顔シリーズに突入。
当初泡のたつ洗顔料を、液体から固形、クリーム状のものまで数十種類考えて試作しましたが、香りを生かす、ローズマリー成分を生かすコンセプトにどうしても沿わず、一般市場では泡のたつ洗顔料が主流のなか、あえてクレイをつかった洗顔料で開発を進めました。

主成分はもちろん、広島県産無農薬栽培ローズマリー蒸留水(ローズマリー葉水:基剤)を使用。
保湿目的で配合する5つの植物エキスと、オーガニックアロマ100%の精油をつかった着香、開発の軸は保湿シリーズとおなじでローズマリー成分を余すところなく生かす方向性で進めることになりました。

クレイの特徴を、当時のプロダクト会議メモから抜粋してご紹介します。



◆天然クレイをスキンケアにつかう方法はふるい時代から伝承されてきた人類の智慧のひとつ

◆クレイがもたらす作用にはいろいろな特徴があるが、一番注目されているのは毒素を排出すること

◆クレイの毒素排泄のしくみ
 ・クレイは紙が何枚も重なったような分子構造をしている
  →少量の塗布で肌の表面積を大きくカバーできる
 ・クレイはマイナス電気を帯電し、プラス電子をもつ老廃物や毒素と結びつきやすい
  →強力なデトックス効果
  →クレイが汚れを吸着するといわれる所以

◆人の(健康肌の)皮膚表面はpH4.5~6.0の弱酸性
  →皮脂膜が4.5~6.0の弱酸性に保たれていると、バリア機能がはたらきやすく、肌をすこやかな状態に保つことができる
  →天然クレイはpH6~8の中性前後で肌にやさしい



学術的な知見はさておき「裸足で大地に立つ」とか「どろんこ遊び」とか「土いじり」や「砂浜にねっころがる」などなど、自然にふれることで、わたしたち人間の五感はたちどころに研ぎ澄まされ、ふだん使っていない感性が一気に開花するような気分になります。

土に触れると体内に溜まった電気を放電し、イオンバランスが整うから、というのも大きいのかな、と感じています。



洗顔シリーズ「しっとりホワイト」のアロマブレンドは
・ローズマリー
・レモン
・カモミールローマン
(ローズマリー葉油、レモン果皮油、ローマカミツレ花油:賦香)

当時の開発メモから調香テーマ、意図した香り印象を抜粋します。

◆テーマ「AMULET(アミュレット)」
◆ファーストインプレッション「安心感」
◆使用感「ふんわり包まれるような」

制作過程で意図した香り印象
・身につける『香りのお守り』のような安心感
・たのもしいガーディアン
・守護、加護、保護されるような
・遊び心、気楽さ、楽観的な気分



オーストラリアの先住民アボリジニや、アメリカ大陸の古参・ネイティブアメリカンの人々、さらにはアフリカ各地でも、古くからクレイは活用され、現代ではクレイセラピー(代替療法)として広まっています。

伝統的なクレイをつかったボディ・ペイントには
・先祖代々の紋章を刻み自らの出自を示す
・精霊との友愛の印を刻む
・悪霊から身をまもる
などの精神的・儀式的な意味合いがあったといわれています。
現代風に解釈すると
・細菌や紫外線から身を守る
・イオンバランスをとって体調管理する
という意味もあったのではないのかな、と。

それはきっと、泥をかぶったり、地面に身体をこすりつける動物たちをお手本にして、古代の人類が取り入れてきた地球生活ハウツーなのだろうと感じています。


洗顔シリーズ「しっとりホワイトクレイパック洗顔」の物語、本日もお読みくださりありがとうございました。



*当ブログで紹介している植物やクレイの一般的な性質は化粧品の効能を示したものではありません。

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