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違和感

今夏の暑さは怖いくらいのもので、連日「危険な暑さ」を耳にします。しばらく遠ざかっていた「不要不急の外出は控えて・・・」の文言も再登場。
私自身、今あまり出かけられない事情を抱えていることもあって、細切れの時間をなんとか繕って、墨を磨り、筆を執り、紙に向かっています。

1日に書くものは大抵1つの材料(草稿や臨書、創作、楽書き?)。そのうちに「何だか違う」「ちょっと違う」「悪くないけど違う」というものが自分の中に湧きあがり、それが高じて時には
「全然違う」「一体、何を書いているんだ」
と苦しくなって来ることもあります。

この状況を呼ぶものの正体は違和感。
違和感を軽くスルーしてしまうと、その書はそこでもう成長は止まります。
それ以上、追究することをしなくなるのですから、より良いものが出来るわけがありません。それを達成感と呼ぶのか、あきらめと呼ぶのかは書き手の思うところです。
ただ、慢心だけは避けたいものです。

空模様が怪しくなってきた今日も、「違う、違う」と唱えながら紙が真っ黒になっていきます。





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