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きものでどこまでも #00

こちらの記事で「2023年の目標は『きものでお出かけ』」と言ってみた私です。……が、きものってどこに着ていったらいいんでしょう。

きものの本によると、生地全体に柄が散っている「小紋」、または織のきものの代表格である紬などはちょっとしたおしゃれ着として、パーティーや食事会、観劇などどこへでも着ていけるそう。

いや、でも「パーティー」って何やねん。飲み会とは違うのか。食事会って……、「友だちとご飯」と何か違うんだろうか。

と思っていたら、仕事仲間兼友だちのフォトグラファーさんが渋谷で初の個展を開くとのことで、レセプションパーティー(シャンパン付き)にお招きいただきました。

レセプションパーティー! パーティーだ!! パーティーだからきものでいいよね! ということで、きものでパーティーに行くことにしました。

仕立て直しの琉球紅型小紋

今回着たのは、祖母の遺品で仕立て直しに出していた琉球紅型の小紋です。もともとは大島紬で行く予定でしたが、仕立て直しをお願いしていた着付けの先生から直前に納品の連絡があり、せっかくなので華やかなきものを着ることにしました。

左が予定していた大島、右が仕立て直しをした紅型小紋

……にしても、このきものに合う帯がありません。身内からきものを引き継いだ「きもの初心者あるある」で、そういうきものは大概フォーマル用が多く、帯も金糸・銀糸の入った婚礼用の袋帯ばかりで、カジュアル帯が圧倒的に少ないのです。初心者なので、“柄on柄”の粋な組み合わせもわからず、色の合わせ方もわかりません。今度バイセルの販売会に行くので、帯を見てこようと思います。

ちょっと予定外だったのは、結局先生に着付けていただいたこと。大島紬を着てきものを受け取りに行く→やっぱりこっちが着たくなる→「せっかく(パーティー&新しいきもの)だから」ということで着付けていただくという流れでした。

次からは自分で着付けて外出するぞ!(だからタイトルが「#00」です)

ホームから落ちるのではないかと

きれいな着姿になる「裾すぼまり」。右側の下前をちょっと上に引き上げて足元をすぼませ、スラっと見せる着付け方です。

自分で着た大島の時はそうでもなかったのですが、先生に着付けてもらった小紋で電車に乗ろうとすると歩幅が小さくなり、ホームと電車の間に足が落ちちゃうのではないかとヒヤヒヤしました。やはり裾すぼまりがしっかりしているからでしょうか。普通に乗り降りできたので問題なかったのですが、乗車時・降車時は緊張しました。

人が多い繁華街だと、小さい歩幅でも流れに乗って歩かないと迷惑になりそうなので、迷惑でないスマートなきものでの歩き方も必要です。やっぱり着てお出かけして慣れるしかないな、としみじみ思いました。

それでも楽しい「きものでお出かけ」

それでもきものでの外出は楽しかった! まず何といってもテンション上がります。もちろん自分が「きもので出かけたい」気持ちがあるからですが、普段の洋服の時よりウキウキしていてたのは確か。

写真展での様子です。右の写真は一緒にパーティーに参加した友だちが撮影したもの(上に道行、ショールをかけているのできものの柄がわからなくなっています)

私は経験がないのですが、なんか「コスプレしている感」に近いかもしれません。京都や浅草でレンタルきものサービスがありますが、まさにあれも一種の「コスプレでテンション上がる」みたいなところがありますよね。もちろんコスプレほど注目はされませんが、山手線で外国人観光客の方々から「おっ」という目で見られたので(目がバッチリ合った)、「民族衣装の人がいる!」くらいの注目度はあると思います。自分も「今日は日本の民族衣装でコスプレしちゃってるよ」という気分でしたし(純日本人です)。

あとデパートの某コスメカウンターで買い物をしたのですが、BAさんがとても親切丁寧に対応してくれました。自意識過剰なだけかもしれませんが。サンプルも一番お高いラインのやつ、2つもくださいましたし。まあ自分がそう思っているだけですけどね。

あと渋谷、意外ときものの人が多かったです。若い女性の二人組の方が、おそろいの振袖っぽい派手めの着物を半幅帯でリボン結びにして来ていましたし、帰りに寄ったビストロでは隣の席の女性がやはりきものを着ていました。

さて、次回こそ自分で着付けをしてお出かけするぞ〜。

おまけ。帰宅して自撮りしてみました


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