![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148679846/rectangle_large_type_2_f90fa480f963dfeebe63b72f1a067813.png?width=1200)
「俺たちは犯人じゃないのでこれはほぼ密室です」を読んで
ミステリーに密室、高校生、安楽椅子探偵、というキーワードが並んだだけで「好物です」とわたしは即答します。
この「俺たちは犯人じゃないのでこれはほぼ密室です」は、そんなミステリーの定番かつ重要キーワードが含まれるミステリー作品でした。
バラバラ殺人事件が起きたマンションの、事件現場近くの隠しカメラに映っていた高校生三人。このうちの一人が事件の捜査本部がある所轄の警察官の息子だった、ということで、重要参考人になった高校生の一颯が自分の手元にある情報と伝えられた情報を元に推理をしていくものです。
他にもクセつよっぽい刑事も登場するコージー・ミステリー風味の作品です。
現在を舞台にしたミステリーだと、デジタル機器が日常に存在しているのでそれをいかに利用して事件を起こすか、または事件を隠すか、事件を解決するかは重要になってきていると思います。常にあちらこちらに防犯カメラや隠しカメラ、ドライブレコーダーなどが存在していますし、データは削除しても基本的に復元できるし、日時を改ざんしても記録が残ります。
そういったデジタルな現在の中で密室を作り出すのってなかなか大変ですが、そこをあえて密室にする、というのがミステリーの醍醐味だと思います。
――あとは、ネタバレになるといけないので割愛しますが。
わたしは高校生が主役のミステリー小説、大好きです。