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「とうきび畑でつかまえて」を読んで

北海道は、西日本在住のわたしにとっては春夏秋冬いつ行っても楽しめる観光地です。
まだ秋の北海道は行ったことがありませんが、春夏冬は行きました。
北海道って畑の広さがヨーロッパみたいで、日本なのに地平線が見られるんですよね。北海道を旅していると朝から晩までひたすらなにかを食べています。ソフトクリームも1日2個までなら「せっかく来たんだし食べずに帰って後悔するよりは!」と定番の言い訳をしながら食べます。3個でも自分に同じ言い訳をしつつ食べますが。

そんな北海道の観光地のひとつ富良野で主人公が働く物語が「とうきび畑でつかまえて」です。

観光客であふれかえる富良野でひと夏だけ働きながら過ごすって、学生の頃なら「やってみたい」って思ったかもしれません。
でも、物語はお仕事小説ではなくて、婚活がうまくいかなくていろいろあった結果札幌から富良野で働くためにやってきた30才の息吹の物語です。
恋愛だけなら年齢はそこまで問題にならないかもしれないところが、結婚が前提となるとふたりだけの問題ではなくなって、年齢や相手の職業、家族なども絡んできていろいろと面倒なことも増えてきます。
しかも、結婚に関しては同じ北海道内でも札幌と富良野では事情が違ってきて、なんか大変というか結婚するにしても覚悟が必要な感じになって重い……。結婚したあとが「妻」じゃなくて「嫁」という立ち位置になると思うと、いろいろと考えずにはいられないという感じです。

そんな問題がからみつつの物語ですが、各話のヘッダー写真が北海道の様々な風景でどれもすてきです。

やっぱり北海道は、わたしにとっては住んだり働いたりする場所ではなく、観光する場所です。
しばらく北海道旅行をしていないので、また行きたくなりました。

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