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愛用のフィルムカメラ紹介

今年はデジタルからフィルムに移行した年でした。もっとも20年前まではフィルムで撮影していたので、移行というより回帰といったほうが正しいかもしれません。
短い期間に数台のカメラを一気に購入してしまったので、当分カメラはお預けです。そもそも使わない機材を持っておくのは性格的に好きではないので、ボディ5台、レンズ10本くらいに抑えるつもりです(それでも多い?)。
今後あまりカメラは増えないと思うので、現時点の愛用カメラを紹介します。フィルムカメラに興味のある方にご覧いただけるとうれしいです。


恩機 LEICA IIIf

私をフィルムの世界に引き戻してくれた恩人ならぬ恩機。
昨年ふとしたきっかけでミラーレスカメラを購入し、20年ぶりに写真撮影を再開しました。空白期間を埋めるように無我夢中で撮影し、ショット数は1年で数万枚。
やがてその撮影スタイルに疲れを感じ、本当にこれでいいのか? 私がやりたかったのはこういうことなのか? と疑問を抱くようになりました。
もっと腰を据えて写真と向き合いたくなり、そのためのカメラとして選んだのが便利なミラーレスカメラの対極にある、不便きわまりないバルナックライカでした。

買ってから気づいたのは、これはレッドダイヤルという人気のあるスペックでした。人気といってもそもそもバルナックライカを欲しがる人の分母が少ないので、特別プレミアがついているわけではありません。
現在はあまり外には持ち出さず、望遠レンズをつけて家の周りで風景を撮るのに使っています。レンジファインダーの倍率が高いので、望遠レンズには最適です。

王者 LEICA M3

2台目のライカ。シングルストロークの後期型。
IIIfを買って1週間後に、やはり本格的にやるならもう一台いるだろうと理由をこじつけて買いました。
IIIfは一括で買える値段でしたが、M3はそれよりだいぶお高め。でもちょうどそのとき無金利ローンのキャンペーンをやっていたんですね。1日当たりペットボトル飲料1本分なら安いものだと自分を納得させてローンを組みました。買ってよかったです。

ひねくれた性格なのでどうしても50mmを付けたくなくて、40mmや望遠や広角を付けていましたが、エルマー50mmを付けたらドンピシャに決まってしまったので、現在はエルマー専用機となっています。やはり50mmの絶対王者です。

実用機 MINOLTA CLE

次はライカM6あたりを買うつもりでいましたが、ここにきて国産。このカメラをチョイスしたのは我ながらなかなかのセンスだと思います。見た目は古臭い中古カメラ、中身はライカを凌駕する実用機です。
これも微妙な値段でしたが、今買わないとおそらく今後手に入らないだろうという予感があり、決断しました。

隠し玉 OLYMPUS XA

唯一、フォトグラファー現役時代から持っているカメラ。電池を入れたら動いたので使うことにしました。
カメラを持ち歩きにくい状況で、ポケットに入れておきます。そのため出番は少なめ。
カメラに興味を持っている息子(現在小1)が大きくなったら譲ることが決定しています。ただそれまで電子シャッターが生きてるかな…。

以下余談。
短期間にこれだけカメラやレンズを買えたのは、ローンも使いましたが、実はフィルムに移行する前にライカQ2かQ3を買うつもりで予算をプールしていたので余剰資金があったのです。デジタルライカ1台分の予算で、これらのカメラとズミクロンやエルマー他レンズを数本買ってもまだまだお釣りが来るくらいでした。
どこに価値を置くかは人それぞれですが、私はマーケティングに惑わされずに物の価値を見極めたいと思っています。これらのフィルムカメラと、それによって撮れる写真にデジタルでは得られなかった大きな満足を感じています。ときには価値観を転換することも必要ですね。

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