元フリーフォトグラファーが再起から1000日後に写真集を出すまでの記録

20年前までフリーフォトグラファーとして活動していました。転職、結婚、移住、子育てとい…

元フリーフォトグラファーが再起から1000日後に写真集を出すまでの記録

20年前までフリーフォトグラファーとして活動していました。転職、結婚、移住、子育てという人生の大変動で写真から離れ、その後長いブランクを経て、現在は個人的な記録・表現として写真を撮りながら今後の写真人生を模索中です。Nikon Z 5とLeica IIIfを使用。

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ライカを買った・・・!

ライカを買いました! はい、レンズです。これも歴としたライカ。 ヘクトール135mmという1956年製のオールドレンズで、状態のいい個体を格安でゲットできたのでラッキーでした。 トップの猫はこのレンズで撮りました。絞り開放でややピン甘めだけどなかなかの描写です。 フィルム時代からライカという存在は信仰の対象に近いものがありましたが、その写りの良さはレンズの性能だということは周知の事実でした。フィルムではカメラ本体は写りに関係ないので当たり前です。 カメラとしてのライカの良

    • モノクロフィルム自家現像のランニングコストを計算する

      フィルムを使い続けるのはもう無理なのか? 昔と比べて目玉の飛び出るくらい高くなったフィルム代とその現像代。 「もうフィルムなんて一生使えないな…」と思っていた私ですが、いや、モノクロフィルムを自家現像すればランニングコストはある程度抑えられるのではないか? そう考えて、現時点で最安と思われるパターンを計算しました。参考になれば幸いです。 ここで取り上げる製品はヨドバシカメラまたはAmazonで入手可能なものに限っています。探せばもっと安いものもあるかもしれませんが、入手し

      • バルナックライカのファインダー問題

        バルナックライカは歴史あるLマウント(スクリューマウント)なので、市場に山ほど流通しているオールドレンズがよりどりみどりです。 私が現在おもに使っているレンズはトップ画像の2本。オールドレンズと呼ぶにはまだ新しい1990年製のJupiter-12 35mm f2.8。ソ連崩壊の直前ですね。 そして1956年製のHektor 13.5cm f4.5。ピントが難しいし、長くて不格好です。しかし描写はすごい。MマウントのElmar 9㎝ f4もニコンのミラーレスで使っていますが、描

        • フィルムへの回帰

          もう一度、フィルムで撮るならバルナックライカと決めていました。 はっきりと説明できる理由はありません。ただいくつかのきっかけとして、ヘクトール135mmやエルマー90mmを使ってみて、その描写が自分に合っていると感じたこと。 あるいは、どうせならミラーレス一眼の対極にあるような不便なカメラを使ってみたい、という気分もありました。ミラーレス一眼では結果が見えるがゆえに失敗を恐れるようになり、構図もピントも露出もすべて完璧でなければならないと自らを縛るようになりがちです。依頼撮影

          オリンパスXA(初代)

          実家からサルベージしてきました。 20年くらい使ってなかったはずですが、電池を入れたら露出計が動いてシャッターが切れました。メーター表示に合わせてシャッター速度も変化します。 初代のみ二重像合致式のレンジファインダーなんですよね。当時、といっても私の時代にはすでに過去のカメラでしたが、マニュアルフォーカスでちゃんと使えるコンパクトカメラというのは貴重でした。 二重像は薄くてピント合わせは難しく、ブライトフレームもメーターも見にくいけど、そういう欠点を補って余りあるくらいの魅力

          また、ドンケのこと

          昔から愛用しているカメラバックのドンケ。 20年くらい前はF-2が2万円以下だったので、2~3年でボロボロにしては買い替えという贅沢なサイクルも可能でした。ボロボロなのをヤフオクに出すと「プロっぽく見える」という需要があるみたいで意外と高く売れたものです。今はさすがにそんなこともないと思います。「プロっぽく見える」基準が変わったのと、プロが増えすぎて「プロっぽく見える」ことの魅力が若干減ったのもあるかもしれません。 去年写真を再開したとき、「これから機材も増えるだろうし、やっ

          ロシアンレンズのインダスター61はガタがすごい。写りは良いがちょっと使う気になれないレベル。

          ロシアンレンズのインダスター61はガタがすごい。写りは良いがちょっと使う気になれないレベル。

          photographerの自称問題

          写真を撮る人を表す言葉はいくつかあります。ざっと思いつくのは写真家、カメラマン、フォトグラファー。 「写真家」は英語のphotographerの訳語です。「カメラマン」はcameramanを外来語としてカタカナ表記したものですが、英語のcameramanは主に映画やテレビの撮影クルーを指す言葉なので、日本語での使われ方は本来の意味とは少し異なります。 では「フォトグラファー」はどうでしょうか。今はこれを名乗っている人が多い気がします。訳語である「写真家」ほど堅苦しくなく、ニ

          オールドレンズをカメラに登録する

          ミラーレス一眼でオールドレンズを使用する際は、手振れ補正機能を有効にするためにレンズ情報を手動で設定する必要があります。 メーカーによって多少違いはあると思いますが、ニコンではまずこの画面で事前にレンズの焦点距離と開放F値を登録しておきます。 これはエルマー90mmを登録しています。 焦点距離の選択肢は過去にニコンが販売したレンズに存在する値しか選べず、86mmの次はいきなり100mmにとんでしまいます。 ネットで調べると「90mmの場合86mmでいい」という意見が多く見ら

          またライカを買った・・・!

          Hektor 135mm f4.5があまりに良かったので、結局Elmar 9cm f4も手に入れてしまいました。こちらは1955年製の個体。 ヘクトール135mmは先日の北九州旅行でもその圧倒的な描写力に感嘆したものですが、やはりというかその焦点距離の長さゆえに撮りにくいシチュエーションは多々ありました。 まあそれは言い訳で、自分の中ではもうエルマー90mmを買うことに決めていたわけです。M→Z用のアダプターが余っていたので、Mマウントの手頃な個体を見つけたタイミングでポチっ

          AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm F4.5-5.6G IF-ED

          ニコンのミラーレス用Zレンズは非常に高性能ですが、それなりに高価です。 なので自分にとって使用頻度の低い望遠ズームなどは、中古で安く手に入る一眼レフ用のFマウントレンズを使っています。 ニコン純正のマウントアダプターFTZを使えばAFも可能です(モーター非搭載のレンズでは不可)。現行のFTZ Ⅱとの違いは三脚座の有無だけで、私はあってもなくてもどちらでもいいので、安くなっている初代にしました。 このレンズは2007年発売で、さらに後継機種としてAF-Pタイプが出たこともあ

          オールドレンズの魅力

          オールドレンズの魅力にすっかりハマっています。先日のライカの次はロシアレンズに手を出しました。 といっても持っているのはまだ数本だけで、沼というレベルではありません。もともとオタク気質もコレクター気質もないので、あくまで実用品だけ持っておきたいタイプです。 解像度もコントラストも低いのに、肉眼以上に立体感と空気感を捉える魔法のような光学性能。それは現代のレンズメーカーが失った技術、ロストテクノロジーなのかもしれません。コンピューターでレンズを設計するようになってから切り捨て

          カメラを持って一人旅

          青春18きっぷで北九州へ行ってきました。 十数年ぶりです、こんな旅。 鈍行の旅はのんびりしていて、懐かしい時間が流れます。 宿泊地は小倉。 夜中に散歩していたら橋の上に不気味な彫刻がずらっと並んでいました。「ペンネの化け物」とか呼ばれているらしいです。 この不気味さはその形象だけが理由ではないでしょう。幼女のような体形をした像の頭部に空洞の物体を載せる発想の気持ち悪さです。 男性の芸術家ってやたらと若い女性のヌードをモチーフにしたがりますよね。自分の性的嗜好と創作行為を切

          お手頃なマンフロット三脚見つけました

          三脚ってなかなかこれといったものが見つからなくて、何本も買ってしまいませんか? 最近、究極に使いやすい三脚を見つけました。 Manfrotto COMPACTアクション三脚というモデルです。名前はちょいダサい。 マンフロットって数万円するイメージありません? でもこれはお手頃です。しかも公式アウトレットで買えます。このブログはアフィリエイト目的ではないのでリンクは貼りませんが、検索したら見つかると思います。 「付属品はありません」と書いてありますが、ケースも取説も付いていて

          ドンケのこと

          カメラバッグは昔からずっとDomkeです。 素材、デザイン、収納力、持ち歩きやすさ、機材の取り出しやすさ。完璧とは言わないまでも、これ以上のカメラバッグはなかなかないでしょう。特に立ったままでのレンズ交換のしやすさは随一です。 ハードに使えば数年で擦り切れて穴が空きますが、その柔らかさが他にない魅力でもあります。耐摩耗性が低いということは身体への攻撃性が低いということでもあるからです。ナイロン生地のカメラバッグを持ち歩いていると腰のあたりが痛くなることがあるので。 メインは

          Flickrに写真を上げたらバンバンFavedとグループ招待が来る! 国内のSNSよりはるかに反応がいい!

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