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定年教師の独り言 Vol.17 四国一周車旅

 教師を辞めて1年半が経った。現役時代と大きく違うところといえば、土日祝も休みでないことと長期休業日がないこと。それでも、嘱託職員の自分にも5日間の夏季休暇があるという。妻と休みを合わせて、車旅に出ることにした。

 行きたいところを尋ねると「四国」という。これまで本格的に巡ったことがないそうだ。自分は大学時代を四国で過ごしたのでお腹いっぱいなのだが、ここは彼女の願いを優先することにした。具体的には
1 大好きな小田和正さんが登った金比羅さんに行きたい
2 香川のうどんを食べたい
3 桂浜で日本の夜明けを見てみたい
そして意外だったのが
4 「仁淀ブルー」をこの目で見てみたい

 お腹いっぱいのつもりの四国も、仁淀ブルーは見たことなかったなぁ。自分の気持ちも前向きになる!

 例によって、仕事終わりに出発。翌朝、本州四国連絡橋児島坂出ルートから四国入り。金比羅宮の石段に妻の気持ちも一瞬揺らぐも、なんとか本宮制覇。地元琴平のうどん屋さんで、念願の本格讃岐うどん。今回はあえて自分がよく通ったお店を避けて新しいお店を開拓したが、100点💯。最高だった。

 妻には伝えていなかったが、自分の中では、せっかくなので四国一周するつもりの計画を立てていた。そこで大鳴門橋へ。連絡橋2本目制覇。途中立ち寄った「うだつの街並み」も素晴らしかった。

 3番目の願いを叶えるべく、桂浜近くの道の駅で仮眠し、夜明け前の桂浜へ。天候に見放されがちな我々夫婦には珍しく、雨予報を裏切る展開。太平洋から昇る朝日を拝む事ができた。

桂浜からの朝日


「日本の夜明けぜよ!」いやいやそれは…
「これって、ほんとは鞍馬天狗のセリフなんだって!」…なんだ、知ってたのね。

 さてさて、メインの「仁淀ブルー」。
 自分自身も訪れた事ない場所なので、事前に十分下調べをしたつもりだったが、道路事情の調べが甘かった。浅尾沈下橋からにこ淵まではなんともなかったが、安居渓谷に向かう道で対向車に遭遇!いや、無理だって。しかも相手はユニック積んだトラックだし。冷や汗ものでたどり着いた。

薄曇りのにこ淵

 結論から言えば、冷や汗かいても見る価値あり。地元では絶対に見ることのできない美しい色。これぞ「仁淀ブルー」当日は薄曇りだったけど、日が射していれば、またどんな色を見せてくれたのだろう。

 妻の4つの願いは叶える事ができた。残るは自分の密かに秘めていた願い。本四架橋完全制覇。松山に一泊し、しまなみ街道で戻ることにしていたが、ここで天気の神様に見放される。雨、霧で景色はおろか、道路の先も見えず。ただの自動車道を雨の中走った感じ。これは絶対リベンジ案件だ!

 3泊5日。トータル2000kmの強行日程。でも、教員時代にはできなかったこと。毎回助手席で(寝ながら)付き合ってくれる妻にも感謝。次回は東日本を巡る旅…の予定。

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