「選ばれる」ために「知ってもらう」
こんにちは!宇和島市役所 市長公室のシティセールス担当者です。
宇和島市では現在、ALL宇和島による「まちの魅力化(=シティブランディング)」に向けて、さまざまなことに取り組んでいます。
以前の記事で、宇和島というまちのブランド化は、市に関わるすべての人たち(=ALL宇和島)で取り組み、応援してくれる人たちを増やすことが大切だとお伝えしました。
今回は、なぜ宇和島というまちをブランド化させるのか、具体例を挙げながら話をしていきます。
「選ばれる」のがブランドの力
例えば、同じ品質で同じ値段の財布が2つあって、一つは高級ブランドのロゴが入っているもの、もう一つは見たこともないロゴが入ったものだったとしたら、大多数の方は高級ブランドのロゴが入ったものを選ぶと思います。
それはなぜかというと、ブランドに対する信頼があるからです。これが「選ばれる」というブランドの力です。
これを宇和島市というまちに置き換えて考えます。
例えば、同じ品質の宇和島産みかんと他地域のみかんが同じ値段で売られていたときに、宇和島にゆかりのある人であれば宇和島産のものを選ぶと思います。ひょっとしたら、少々値段が高くても宇和島産を買うかもしれません。
そのほかにも、ふるさと納税先として宇和島市を選ぶ、観光先・移住先として宇和島を選ぶなど、さまざまな場面で宇和島を選んでもらえるようにしていこうというのが「うわじまシティブランディング」です。
そうすることで、人口が減少するなかでも、まちを元気にしていけると私たちは考えています。
ただ、さきほどの高級ブランドの財布も宇和島産のみかんも、ブランドや宇和島のことを知っていて信頼や愛着があるからこそ選ばれるわけで、知らなければ選ばれない可能性も高くなります。
そのため、選ばれるにはまず「知ってもらう」必要があります。
シティセールスとシティプロモーション
宇和島市では、まちを知ってもらうための取り組みを「シティセールス」と呼び、一つ一つの広報宣伝計画を「シティプロモーション」と呼んでいます。
その一例をご紹介します。
宇和島市では、歴史姉妹都市という間柄を生かし、宮城県仙台市における宇和島市の認知活動(=シティセールス)に力を入れていて、平成28年度から毎年1~3月にかけて、仙台市に本社のある「お茶の井ケ田株式会社」が運営する飲食店や商業施設で、宇和島の柑橘を中心とした特産品を販売するフェアを開催(=シティプロモーション)しています。
ただフェア開催当初は、宇和島市と仙台市が姉妹都市だということはあまり知られておらず、開催場所の社員すらフェアを開催するまで知りませんでした。
■仙台市および仙台市近郊の地域住民を対象とした宇和島市の認知度調査(平成30年度実施の宇和島フェア内でアンケート調査を実施)
しかし、宇和島市が毎年フェアを開催するようになってから、開催場所の社員から「毎年の宇和島フェアを楽しみに来場するリピーターが増えてきた」という報告もあり、宇和島の産品という魅力を通じて宇和島市の認知度が高まっていることがうかがえます。
コロナ禍でも宇和島フェアの売上は順調で、商業施設全体の売上もフェア開催前より大幅に増え、施設自体の魅力向上にもつながっています。
フェア開催場所を運営するお茶の井ケ田株式会社も、毎年担当者が宇和島市を訪れ、地元事業者と商談を重ねながらフェア内容の充実を図っています。ほかにも、社員がプライベートでうわじま牛鬼まつりに参加したり、家族と一緒に宇和島を観光したりするなど、フェアを通じた好循環が生まれています。
さらには、フェアを通じて仙台市における宇和島市の認知度が向上したことを受けて、仙台空港を基幹空港としている航空会社のアイベックスエアラインが、新規路線として松山空港と仙台空港の直行便を就航(令和5年現在はチャーター便を就航)するなど、新たな姉妹都市間の交流促進につながる事例も出ています。
宇和島市では、仙台市を含む姉妹都市をはじめ国内外でモノを通じたシティセールスを展開し、選ばれるための認知度向上に取り組んでいます。
その様子は、Instagram「こぞってうわじま」で随時紹介していますので、ぜひフォローしていただければと思います。
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