RTAを取り巻く状況 2018年度版 第1章 RTAの現況 第一節 RTAとは

・RTA、TA、IGT、speedrun
RTAがReal Time Attackの略であり、現実時間での早さを追い求める物であるということは、
TA = Time Attack(タイムアタック)、ゲーム内での時間の早さを追い求める物も有ります。
RTAは、厳密に言えば前者のことを指すのですが、後者のTAもRTAとして語られることが多いです。
TAは、海外ではIGT = In Game Time(ゲーム内時間)として呼ばれています。
海外で使用されるspeedrunという言葉は、RTAとIGTの両方を指す言葉として使われています。
海外ではRTAという言葉自体は基本的に使われないのですが、IGTとの比較で使われることがあります。
他にもそのゲームが日本で広く行われており、ルールで日本の物を使用した際にRTA rule等と呼ばれているのを見ます。
このnoteでは、基本的にこれら全般のことを指す際にはRTAと表記します。

・IGTについて
IGTにも2つあり、ゲーム内で表示される時間で計る場合と
RTAよりロード時間などを差し引いた時間で計る場合があります。
後者は公式ではないツールを用いて時間を計測するもので、
その性質上PCゲームで主に使用されます。
目的としては、PCの環境によってロード時間などゲームのプレイスキル外で発生する差を排除するためです。
このツールはゲーム毎に用意する必要があるため、RTA人口が多い場合にはツールが用意されるためIGTで、
そうでない場合はツールが用意されずRTAとして実時間を計測することが多いです。

・どの計測方法を用いるか
どれを用いるかは、ゲームによってそれぞれ違います。
ただ、ゲームで表示される時間を用いようとした際に、オートセーブのゲームでないと
何度もリセットして良いタイムが出るまで繰り返すことになり、この場合はRTAとは呼ばれないです。
また、ロード時間削除ツールを用いて計測するルールの場合、走った後にこの時間を算出することは不可のため、
ロード分タイムとして差し引かれず遅くなったり、提出自体が認められないというルールもよく見るので注意が必要です。

私の考えとしては、下記の順に公平だと思うので、新たにルールを作成する際に参考にしてください。
ゲーム表示時間(オートリアルタイムセーブ)>ロード時間削除したリアルタイム時間>リアルタイム時間

・RTAのルール
RTAのルールは至ってシンプルです。
基本的には、ゲームを出来る限り早くクリアする。それだけです。
早くクリアするために試行錯誤を繰り返し、より早くクリアを目指していきます。
このため、RTAは非常に多くのゲームで実施することが出来ます。
時間短縮要素が殆どないゲーム(多くのSTGや音ゲー)以外の全てで実施出来るため、
対人対戦型(PvP)ゲームのように人がいないと実施できないという事がなく、
自分のやりたいゲームでひたすらにタイムの追求が出来るのは、大きな強みでしょう。

・RTAの歴史
RTAの歴史は先人の方々の偉大なる解説があるため、そちらの方を確認下さい。

URL:https://www.rta.jp/begin3.html
著者:おてう
RTAという遊び方を発案して広めた、おてう氏によるサイト「リアルタイムアタック(RTA)」のコンテンツ「RTAの歴史」

URL:https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ192309.html
著者:もか
価格:324円
日本の大型RTAイベントRTA in Japanの主催もか氏による同人誌

・あなたは何故RTAをするのか
RTAプレイヤーなら一度は聞かれたことのある質問ではないかと思います。
特にRTA界隈ではない人から見ると、クリア時間追求のために同じゲームを飽きずに何回もクリアすることが奇特に見えるようです。
回答としては人それぞれだと思いますが、私がRTAをする理由としては
RTAによって生まれる、そのゲームの新たな一面を他の人にも知って欲しい、というのが理由です。

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