つかみぬく(國松絵梨『たましいの移動』より) 7 七月堂・七月堂古書部 2023年8月20日 19:20 雲の奥から 爪みたいな輪郭が覗く整ったものをやわい手つきでつかみぬきたくなるゆびのあいだから 街がひねりでていく水かきのはえてしまった あしのゆびさきをにらみつけゆったりと泳ぎだす蹴りかえす陸にいたころのことはすべて置きさって 夜な夜な声ではない何かを 風にのせては國松絵梨『たましいの移動』収録発行:七月堂七月堂HP通販はこちら七月堂古書部オンラインショップはこちら ダウンロード copy #詩 #詩集 #七月堂 #國松絵梨 7 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート