アツい『音楽』
京都市内からチャリで山を越えて向かった先は琵琶湖のほとりにある映画館。京都の映画館では上映していないので遠出した。『音楽』は1月に公開されて話題を呼んだアニメーション映画だ。
7年超に及ぶ個人制作期間を経てついに堂々完成!
第43回オタワ国際アニメーション映画祭
長編コンペティション部門グランプリ受賞!
私はアニメーション映画をつくる大変さについてはよく知らないが、個人で7年かけて作り上げ、名誉ある賞を受賞していて、なにやらすごい映画だということはわかった。40000枚を手描きだとか、ひえ~。
音楽大好きで、著名人からの評価も非常に高かったので、期待に胸を膨らませてシアターに入った。結論から言うと、その期待にしっかり応えてくれた。なんと言うか、生き生きとしていた。そして、独特の感じがあった。思わず笑ってしまうような場面がたくさんあり、胸が熱くなる場面もあり、心が温かくなる場面もあり。やっぱり自分は音楽が好きで、音楽をやっている人はかっこいいと思った!
一人一人のキャラがはっきりしていて、ヤンキーなのにかわいらしさや素直さがあって好印象(笑)。声優や音楽に関しても非常に良かったが、個人的には、亜矢役の駒井蓮さんのエネルギッシュで美しい声が特に素晴らしいと思った。
それにしても、本当に独創性に溢れていて、今後の作品も期待したくなった。日本のアニメーション映画を代表する宮崎駿さん、新海誠さん、細田守さん、それぞれの作風がある。岩井澤監督も、これから作品が増えていくにつれて、らしさが確立されていくのではないだろうか。とはいえ、個人制作でこれほどの作品を作ったのだから、もっとスケールを大きい映画もつくっていくかもしれない。
とにかく、もっと知名度が上がってほしい映画だ。素直にいい映画だった!
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