フランチャイズビルダーと企業ブランディング
カタカナの多いタイトルですが、スポーツチームと企業は似ている。というお話です。NBAはプレーオフが大詰めなので、これをnoteに書きたかった!
フランチャイズビルダーとは
スポーツ用語で長期にわたって同一のチームの第一線で活動し続ける選手を指す。狭義では入団から引退まで同一のチームで活躍する選手。
スポーツチームもビジネスなので、必ずしも選手の意思が尊重されるわけではない為、ある意味チーム側が意図しないと作り出せない存在。
それはスパーズのカワイ・レナードのような存在(本当はダンカンが相応しいけど…。好きな選手なので)nba.comより転載
・エゴよりも、勝利を優先させるチームプレイ
・派手さはない、堅実さ
・強固なディフェンス
それがレナードで。スパーズでもある。みたいな関係。
「選手のらしさ」=「チームのらしさ」
例えばバスケのように少ない人数(コート上は5人)でプレイするスポーツは尚更、こういった傾向が強いかなと思います。
この関係性は企業にも当てはまる点が多くて、規模の小さな企業だと更にその傾向が強いと思います。企業で例えるなら。
各ポジションの選手が一丸となり、チームが勝利するように
⇒各セクションの社員が一丸となり、売上に貢献する
スタープレイヤーがチームの知名度を上げるように
⇒実力のあるデザイナーが、会社自体の知名度を上げる
こういった相互関係の中で長い期間活躍していき、実力を高め、社内やファンからの支持を集め。自らが企業の「らしさ」を体現する「個の存在」が企業版のフランチャイズビルダーといえるかと思います。
中小企業は、「社員のらしさ」=「会社のらしさ」
自分は前職、5名程度の小さなデザイン会社に勤めていましたが、社員のスキルやキャラクターがもろに仕事に直結し、それらが会社のらしさになっていました。
大企業のように顧客の間にたくさんの人が関わる事の少ない中小企業の場合、個の影響力は社内外に非常に大きく作用します。
アウターは勿論大事。だけど組織がすごく大事。
アウターのブランディングは勿論大事ですが。やはりサービス、ブランドが生み出される起点はあくまで人なので、企業側が時間をかけてフランチャイズビルダー(企業のらしさを体現する個人)を生み出していく事が重要だと感じます。
とはいえ、フライチャイズビルダーは他社にとっても魅力的な人材なので、企業と個人のミッションがリンク出来るようにマネージメントしていく必要がある。
フランチャイズビルダーは2種類いる
企業にとって重要なフランチャイズビルダーですが、自分は2タイプいると考えています。
「システム先行型」
大企業に多いかもしれません。あくまでシステム主導。そこに適合する人物を配置し、システムが人を育てる。仮に人を入れ替えても、機能する可能性は高い(nbaでいえばスパーズ)
「プレイヤー先行型」
ベンチャー企業に多いイメージ。強烈な個があるプレイヤーが逆に新たなシステムを作り出す。(レブロン・ジェームズ的な)その人がいなくなればシステムは崩壊。影響力、依存度が高い。
システムとしていますが、要は会社のブランドに個人が合わせていくのか、個人が会社のブランドを作っていくのか。2種類です。
双方、メリットもデメリットもあるが、どちらにしてもフランチャイズビルダーは企業にとって大事な存在。
まとめ
今後、副業が加速し、会社への帰属意識がなくなっていく傾向にあるとしても。個人は企業版フランチャイズビルダーを目指すべきだし、企業も育てるべきだと感じます。 (狭義の一つの企業に生涯いるべきという意味ではなく)
それは企業から退職し、別々の道を進んだとしても(ケビン・デュラントのように)そのプロセス自体に双方のメリットがあるから。
互い協力してミッションを達成、社内や顧客に認められる仕事を積み重ね、企業と個人が協力してシステムを生み出し、回していく…
そして会社の顔とも言える、企業の「らしさ」を体現する「個人」になっていく。そのプロセスは個の成長に関わる、大事な経験になると思います。