どう動けばいいか知っているのに上手く動けない...そう落ち込んでいる方に
ゲームと言うのは奥深いもので、同じモードをプレイしていても人によっては数時間かかっていても、別の人からしたら10分程度でクリアできるものでもあります。
僕が子どものころはインターネットが普及しておらず、攻略本を片手にああでもないこうでもない…と考えながらゲームを攻略していました。幸いにも現代ではちょっと調べればゲームの数値から、具体的な立ち回りやコツまで知ることができます。なんなら、上手い人のプレイングを動画を通して確認することすらできます。
では、見て知って覚えたからと言って全部できるのでしょうか?そんなことはないですよね。どう動けばいいか分かっているのに上手くできない…ある意味、コツを知っている時よりも歯がゆい思いをすることになります。もしかして、自分は下手なんじゃないか?これ以上、上達できないんじゃないか?そう思っている方、安心してください。それ、ほぼ全ての方が感じてます!笑
誰でも始めたての頃は上手くできなかったはずです。その中で、上手くなる、自然とできるようになるためには、そもそも上達するための原理を知っておくとちょっと楽になるかもです。
今日は、ゲームを上手く、そして楽しくプレイする上で覚えておきたい「上達のステップ」について書いてみました。
物事を覚えるうえで大事な5つの段階(知る/分かる/行う/できる/分かち合う)を知る
これはゲームに限った話ではないのですが、あらゆる物事を覚えるようになる過程で5つのステップに分かれています。
・物事を知っている状態「知る」
・なぜそうなるのか、どういう効果があるのかを理解している状態「分かる」
・実際に動いてみて体感している状態「行う」
・意識しなくても自然と動けている状態「できる」
・ほかの人にどのように動けばいいか説明できる「分かち合う」
の5ステップに分かれます。
幸いにも現代では、ちょっと調べるだけで「知る」ことができます。自分で考えているうちに「分かる」の段階まで行けることもあるでしょう。しかし、大事なのは「行う」の体感を増やしていくことで「できる」の段階まで進めていくことです。各段階について詳しく話していきます。
まずは情報を得るところから。「知る」
どんなテクニックもまずは知っていないと活かしようがありません。ゲームもある程度の所までは何も知らなくてもクリアできますが、難易度が上がってくると立ち回りが分かってないとクリアできなくなります。ラッシュやグリルの誘導が分かりやすいかもしれないですね。
個人的な例で申し訳ないのですが、最近、車を運転していて鹿と衝突してヘッドライトカバーがバキバキに割れる事故を起こしました。体にケガがなかったのが不幸中の幸いだったのですがまぁまぁ痛い出費でして…。そのことをTwitterでつぶやいたところ「ワイもこの前当たられて車凹んだで」という反応と「鹿!?なんで!?」という反応が返ってきました。
これは、地域によって鹿に対する認知が大きく変わるからですね。住んでいる地域によっては道路に鹿が出没していて車とぶつかる事故が定期的に起こるため、「鹿は生きる公害」とまで言われています。笑 一方で都心など生き物があまり出ない地域の方は「奈良県でせんべい見せたら食いついてくる可愛い生き物」ぐらいに思われているのではないでしょうか。まずは、知っている状態になることで人の行動や考え方は変わってきます。
サーモンランで使えるテクニックの1つにブラスターの「後退撃ち」「前進撃ち」と言うものがあります。これは、後ろに下がりながら射撃をすると着弾が遅れるようになり、逆に前に進みながら射撃をすると着弾が早くなるというものです。硬直時間があるブラスターでバクダンを処理する際に良く使用していて、特にダメージ数が低いラピッドブラスターや硬直時間が長いロングブラスターで活用します。
このテクニックを知らない人にとってバクダンは「ダメージ数のキリが悪い」「硬直が大きくて倒しづらい」という認識になる一方で、知っている人にとっては「テクニックを使えば倒せる」という認知になります。
色々なテクニックを知っていくことが、まずは得意不得意の認識が大きく変わるきっかけになりますね。
体感やイメージを通して納得感を得る「分かる」
ではテクニックを知ったからと言ってすぐできるものでしょうか?おそらく大多数の人がそうではないですよね。もっと言えば、そのテクニックがどのように動いているのかを理解しないと、応用が利かないはずです。実際にやってみるためには、知ったことの詳細を深く理解していって自分の中で納得感を得て腑に落とすための「分かる」工程が必要になります。
先ほどの事故の例で言うと、僕は知り合いの何人かが鹿による事故で車を廃車にしていて「鹿とぶつかるとやばいんだな」ということを知ってはいました。しかし、どこかで人ごとのように思えていて鹿が出てもいいような運転をしようとは思えてなかったんですよね。これは、「分かる」の段階まで理解が言っていなかったということになります。
やった方がいいのは知ってるんだけどなんかあんまりやる気にならないんだよな~ってことって多くないですか?それは、知っているけど分かってないという段階になります。なので、自分ごとになるように体験してみたりイメージしてみて疑似的に体験したような気持ちになるのが大事です。
サーモンランのブラスター使用時に使う「後退撃ち」「前進撃ち」も、全てのブラスターで使用するわけではありません。ラピッドブラスターは直撃ダメージが140でバクダンの弱点体力300に対して2発では足りないため「後退撃ち」→「前進撃ち*2」と動いて処理をしますが、Rブラスターエリートの場合は直撃ダメージが150のため、無理にテクニックを使わなくても直撃2回を確実に狙う方が安定します。
同じようにロングブラスターは直撃ダメージが250、爆風ダメージが150のため無理に直撃を狙わずとも爆風2回を当てて倒せますが、エスブラストの場合は直撃ダメージが300のため直撃1発で倒す方が安定します。(興味がある方は、リンク先からブキ解説も見てみてください)
このように、テクニックの1つ1つにも理由があります。その理由を深く知って行ってギミックを理解していくことで「このブキはこう動く」「このブキは逆に安定しなくなる」と自分で判断していけるようになるのが「分かる」段階になります。
やってみるのが大きな一歩!「行う」
それじゃあ物事を理解して分かったからやってみよう!と思っても中々チャレンジできず、勇気を出してやってみたけどなんか思うようにいかなかった…なんてことはゲームでも日常でも良くあることですよね。それもそのはず、「知る/分かる」から「行う」の状態まで行くのは大きな壁があると言われているからです。
理由としては
・まだ、「分かる」の段階に行くまで深く理解しきれていない
・知識だけでは知りえない情報があり、その情報はやってみないと分からない
・うまく行くか分からないという不安から、行動に迷いが生まれていて動きが遅い
等があげられます。
個人的に「分かる」と「行う」は表裏一体だと思っていて「分かる」まで何度もイメージトレーニングすることで自分の重い腰が上がって「やってみよう」となりますし、実際にやってみるまで分からなかった体感ベースの情報を拾うことで初めて“こういうことだったんだ!”と「分かる」の段階に落とし込めることもあると思っています。なので、失敗してもいいからとりあえずやってみるのがいいんですよね。
ダイエットのために運動した方がいいと分かっていても家に帰ったら疲れてるから今日はちょっとやめておくか~って思ってできてなかったり。夜更かししてゲームして次の日の仕事しんどい思いするぐらいなら早く寝て早く起きた方が楽なんじゃね?と思ってても夜にゲームしたくなったり…はい、僕のことです。笑
サーモンランにおいても同じことが多々あります。雑魚の群れに突っ込むとデスするからチャンと雑魚処理してから動こうと思っててもタワー見たらつい処理しに行って雑魚に囲まれて…とか、クマスロでカタパワンパン出来るぜ!と思って動いたらカタパがふらふらして当たらなくて、良く調べてみたらミサイル撃つ直前は動きが止まっているからそこを狙うのがいい事を後で知ったりとか。初手の回収をした方がいいと分かっていても雑魚が怖くてうろうろしている間に次の湧きがきつくなっているとか…。あるあるですよね。
上手くいかないのってめちゃくちゃしんどいし、無理にやろうとして失敗するぐらいなら今までやってきた行動をする方が安定はしますよね。でも、上手くなるのってその過程でたくさんの「行う」で得られる体感を通して体に馴染んでいくものなんですよね。
大人になればなるほど「やってみたけどできなかった」「頭ではイメージできてるのに現場だと上手く動かせなくてもどかしい」みたいな体験がどんどん積み重なっていって「まだできないかも…」と無意識に思ってしまいがちです。でも、そこでもうちょっとふんばってやってみて、今日はここが上手くいかなかったな、たぶんこれが原因だな、じゃあ次はここを意識してやってみようかな、と1つ1つ丁寧にやっていった先に出来る未来があるかもしれないです。
自然と手が動いている状態になる「できる」
最初は何度も転びながら漕いでいた自転車が、次第に転ばずに焦げるようになって、いつの間にか最短ルートを暗記して何も考えなくても目的地に就けるようになってた!と言うことってありますよね。意識しながらでないと行えなかったことが、何度も行い成功体験を積んだことで無意識にできるようになり、「できる」の段階までいけたということになります。
ゲームにおいて、如何に自分が無意識にできる行動を増やせるかが肝になってきます。「分かる」↹「行う」を繰り返して自分の体に馴染んだ時に「あ、なんか自然とできてた」ってことが増えているはずです。
サーモンランを1年半近く遊んできて、ここまで自分がドハマりして、かつ上達出来ているという実感があるゲームもなかなかないなぁと感じています。はじめはムニエルですらフレシャケで20時間ぐらいやってレートも下げてもらってやっとカンストしたのに今ではノーミスを達成できたり、苦手意識を持っていたロングブラスターやハイドラントも今では使いこなせて言うような感覚があって好きなブキになりました。それも、苦手だけど上手く使いたいとチャレンジしていった中でイメージした動きが出来るようになっていったような気がします。
1つ1つの動作を言語化して伝えられるようになる「分かち合う」
出来るようになったけど、それをどのように動かしているか説明できるかと言われると「慣れ」だから上手く説明できない…その状態だと、まだ細部まで理解できていないということになります。慣れで済ませていることに対して細かく詰めていって言語化した先に「分かち合う」ことができます。
ここは正直1人でゲームをプレイしている上でそこまで大事な要素ではないのですが、チームプレイをする上では大事になってきます。味方に「このブキの使い方が分からない」「今は寄せた方がいいのか破壊した方がいいのか分からない」と言われた時に上手く説明できる人ほど、体感によって得た情報をかみ砕いて言語化していると言えます。分かち合えるほど言語化できている情報が多ければ多いほど、新しい要素やブキが来た時に応用が利きやすいと言えますね。
「分かる」→「行う」は場数と振り返り、「行う」→「できる」は気合い
「知る/分かる」までは、ゲームをプレイしなくても日常で体験することができます。暇な時間に攻略サイトで調べたり、ブキの性質とステを加味してここがきつそうだな~とか考えたり。でも、そこから行う工程に行くためにはゲームをプレイする必要があります。高難易度での体感を増やすためには、そもそもそのレートに行くまでの下準備が必要なことも。せっかくやってみたのにうまく行かないのは辛いですが、やっぱりやってみないと上手くなららないんですよね。なので、失敗してもいいから場数を踏んでそこから「なんでうまく行かなかったのか?」を振り返っていくのがいいと思います。
そこから、「出来る」ようになるためには?個人的に、ここはメンタルだと思ってます。今までたくさん行ってきた。全部ではないけどできたこともあった。だからきっと今回もできる。そんな風に自分に自信がついてきて「できた!」という体感が、成功するイメージをつけてきてくれて自然とできていたという結果に繋がるんだろうなと思っています。
今でこそノーミス野良カンに毎回挑戦していますが、野良カン達成後のクリア率はまぁひどいもんでしたし、自分なんて無理だろうと思っていました。そこから何度もキケマや野良カンにチャレンジする中でミスの回数が減ってきて自信がついてきて「自分なら行けるかもしれない」「やってみたい」という気持ちが、ミスした回を逃げずにしっかり振り返るという新たな「行う」に踏み切らせてくれました。
今、うまく行かなくてもきっといつかはできるようになっているはずです。1つ1つ、挑戦していきましょう。
ではでは。