No.231 熟成下書き (No.21 科学史(?)的観点からのロード・エルメロイII世と時計塔)
note に「熟成下書き」
『いつの間にかたまっていく(= 熟成していく)下書きを整理しませんか?下書きから力作の完全版をつくるもよし、下書きの上にひとことコメントを加えて公開するのもおすすめです。』
という企画があったので, やってみる.
あるんだよなぁ, ウチにもこの「熟成下書き」.
で, 探して出てきた最古の下書きがこのちょうど3年前(!)に書いた表題の note . これは多分, 2021年年末のFGO特番で「ウェイバーと同窓会と幻灯機」をやって, その雑感としてまとめていたと思うのだが, 正月の三が日で書きあがらなくて, ズルズル放置した結果, 今や自分が何を書こうと思っていたのかさえももう忘れてしまった原稿である(こんなのばっかなんだよな).
やっぱ, note は書き残しはアカンくて, その日, その時に一気に書き上げないとダメですね. 「LIVE A LIVE」HD-2Dクリア記念雑感
で大分懲りたわ(ただ, これに拘り過ぎると「ラグナクリムゾン」備忘録を書きだそうとするのが遅れたりするから, 一長一短な気もするが).
そういうわけで(正直書き残したままあげてしまうには惜しい面白いテーマだとは思うのだが), もうコレは書き上げられないだろうから, 書き残しの状態のままであげる(だから, 文中で言及されている時間に関しては3年前の当時のものである).
他の「熟成下書き」もどうするかは, 結構考えモノだが, 少なくとも「空の境界」は流石にマジメに仕上げたいなぁ.
以下, 書き残しの note のコピペ.
『
0. Abstract
型月作品におけるロード・エルメロイII世と時計塔(魔術協会)について, 科学史的観点, 特に科学と錬金術, 及びそもそも「大学」という機関の歴史的変遷, からいくつかの雑感を述べる.
1. Introduction
大晦日(紅白の裏番)に「ロード・エルメロイ二世の事件簿 特別編」が放送された. Fate関連作品については「stay night」と「zero」以外には(FGOも含め)ほとんど関心がない私だが, 例外がこの「ロード・エルメロイ二世の事件簿」で, その魅力を語りだすと(件の特別編の感想と併せて), もう一本別の「note」が必要になるので今は措く(多分, 正月休みのうちに書く?).
ともかくその大晦日の「特別編」も私の期待を裏切らない相変わらずの出来だったのだが, それに触発されて, 年明けから2年前に放送された本編を仕事しながら見返して(聴き返して)みた. それで, 「特別編」がウェイバーの同窓会(教育機関としての時計塔の今昔)に焦点が当たっていたことも大きかったのだろう, 2年前には余り気にならなかったロード・エルメロイ二世と時計塔をめぐる諸々の事情, 関係性についていくつか思うことがあったので, それを備忘録として「note」にまとめることにした.
構成は以下の通りである. まずSection 2で表題に述べている「科学史(?)的観点」が意味するものをもう少しハッキリさせる. これは「科学史」という遠大なテーマ(?)を掲げることに対する危険(専門家から素人へのICHAMON)への``予防線''であることは言うまでもないが, この「note」における論点(科学と錬金術, 及び中世, 近世, 近代, 現代での大学の変遷史)を明確にしておきたいという意図もある. 次にSection 3でそれらの論点を踏まえた上で表題のロード・エルメロイ二世と時計塔との関係をつらつら述べ, Section 4では科学史的観点の終着である現代の在り様を中心に, 現代魔術科についていくつかの雑感を述べる.
なお前提として「ロード・エルメロイ二世の事件簿」に関しては, 私はアニメしか観ておらず原作は未読である. なので, 原作あるいは別の型月作品で語られている時計塔の事実, 描写等に関してはこの「note」では一切考慮していないことは予め断っておく.
2. ここでの科学史(?)的観点とは?
科学史というのは, 歴史学の一部門に過ぎないにも関わらず, その他多くの〇〇史と同様に余りに広大無辺な領域である. 実際に, 時代, 場所, topics 等で扱う領域を絞り込んでなお数多の専門家の手に余るわけで, こういう時に素人がマジメに扱うのは得策ではない.
そこでここでは, 科学史の中でも,
時代:中世から現代
場所:ヨーロッパの大学
topics:錬金術から科学, 及び研究機関, 教育機関としての大学の変遷
についての一般に流布していると思われる俗説を必要に応じて引くにとどめる.
恐らく原作者側(詳しくは知らない)も制作の際にこの辺の知識を参考にしたとしても, そこまで専門的な研究に基づいているわけではないと思われる. なのでこの程度のラフさの方が, 作品を読み解くためには適しているかもしれない.
3. ロード・エルメロイII世と時計塔の関係性
ドラえもん(「魔界大冒険」の出木杉君の講釈あたり?)で教育された性なのか, 私の中では
魔術 ~ 錬金術
という認識が昔からある. そして歳を取るにつれて, その認識が存外的を得ていたこと(つまり藤子・F・不二雄の見識の深さ)を実感していった. たとえば, Newton は終生錬金術の研究を続けたし, そんな Newton を Keynes は「最後の魔術師」と評したので, そう的外れな言説ではない.
時計塔は近代以前の大学に似ている(ハリーポッター系は基本みんなそう)?
それに対して, ロード・エルメロイII世の教育方針はむしろ現代の大学に近い(相違点もあるが)?
令和7年1月3日 注:ここで論じようとした「ロード・エルメロイII世と時計塔の関係」が何だったのか, 今や完全に忘れている. 一体, 俺は何が気になったのか?
4. 現代魔術科と現代科学の在り方
錬金術は秘匿性が高い(個人研究が主流).
共同研究の方が主流.
ジャンルによっては(たとえば数学?)では未だに個人研究もある.
数学は「現代の錬金術」? すなわち「魔術」?
昔, 森毅の「魔術から数学へ」という本があったが, 実はその逆も然り?
』
以上.