役所からクレームが3回入る【ホラー映画を毎日観る人】(306日目) 「オクス駅お化け」現在上映中
「オクス駅お化け」(2023)
チョン・ヨンギ監督
◆あらすじ
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ウェブニュース記者のナヨンはオクス駅で起きた人身事故の話を小耳に挟む。現在は使用していない地下鉄のホームに侵入した男、そしてその事故現場には子供がいたとの証言。それを目撃した運転手は取り憑かれたかのように同じ数字を繰り返し呟く。調査を続けるナヨンはこのオクス駅の地下に隠された恐ろしい事実に辿り着くことになる。
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公式サイト↓
原作は韓国のWEB漫画で、2011年にNAVERウェブトゥーンミステリー短編として発表された際は1億回以上の閲覧数と平均9.84/10点という高評価を獲得しました。
オクス駅はソウルの漢江付近にある実際の駅で、地下には現在は使用されていない廃駅も存在します。ちなみにオクスはかなりセレブ街に位置しており、実在する駅をホラー映画の舞台にされたため役所から3回程クレームが入ったそうです。
日韓合作の作品であり、脚本には「女優霊」や「リング」シリーズの高橋洋氏、「ノロイ」や「貞子vs伽椰子」の白石晃士氏が参加しているためジメジメとした世界観、井戸、トイレ、髪の長い女性等など慣れ親しんだジャパニーズホラー要素も多々あり非常に面白かったです。
ジャンプスケアも盛々で霊もたくさん出てくるので見応えたっぷりです。ですが霊は基本的にほとんど似通ったメイクなので中盤からは見慣れてしまいますし、怖がらせ方も“ここで絶対に来るだろうな”というタイミングで必ず来るので意外性というか“そう来るか!”みたいな部分はありませんでした。
煽り文句にもなっている「その名前(数字)を言ってはいけない」という文言が効いてくる後半の展開もとても良かったです。個人的には少し尺が短いなと感じ、この呪い移し合いバトルをもっとたっぷり見たかったなとも思いました。
いくつか疑問が残ったのが物語の鍵となる自殺者の妹テヒの存在です。
冒頭のホームでフラフラしているシーンやナヨンが運転手にインタビューを試みる際にすれ違う描写について特に回収しないまま終わってしまい気になりました。
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