主演沢尻エリカ、それだけで大満足【ホラー映画を毎日観る人】(294日目) 「オトシモノ」
「オトシモノ」(2006)
古澤健監督
◆あらすじ
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駅で落とし物の定期券を拾った人が次々と行方不明になる怪事件。女子高生の奈々は定期券を拾った数日後に行方不明となった妹の範子を探し続けている。時を同じくしてこの事件に巻き込まれてしまった奈々の同級生である香苗、電車の運転中に何かを見てしまった駅員の久我、そして奈々は定期券の落とし主である青沼八重子の存在に辿り着く。
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メインキャストには沢尻エリカさん、小栗旬さん、若槻千夏さんと当時から既に売れっ子だった若手俳優を起用し、板尾創路さん、杉本彩さん、斉木しげるさんら実力者が脇を固める最強の布陣となっています。あと理由は定かではありませんが日本より先に韓国で先行上映が行われたそうです。
沢尻エリカさんはこの映画が公開された2006年に5本の映画と2本のドラマに出演しており、しかもその全てで主演かヒロインを演じられています。そしてあの「別に」騒動はその翌年の2007年9月29日主演映画「クローズド・ノート」の初日舞台挨拶で起きました。想像を絶する程の多忙な日々へのストレスが一気に出てしまったのではないでしょうか。当時21歳の沢尻さんは大バッシングを受けていましたが本当に気の毒というかもっと周囲の大人達に理解があればあんなことは起きなかったのではないでしょうか。
物語の鍵となる青沼八重子の存在が多少曖昧というか定期券やアクセサリー拾った人物を執拗に狙い攫っていく理由や杉本彩さんとの関係やバックボーンがもう少しハッキリしていたら後半の展開もすんなり入ってくるのかなと思いました。都合の良いところにたまたま大きな突起物が二つあって二人共たまたまそこにキレイに刺さるというクライマックスも少し強引に感じました。
全体的な怖さはそこまででしたが団地のベランダでたかしくんがビタンと落ちてくるシーンは非常に良かったです。あと若槻千夏さんの同級生役のギャルがキャラ濃いなと思ったら「バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌」や「池袋ウエストゲートパーク」でも強烈なインパクトを残しまくっていたあじゃさんでした。