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予測不能にも程がある【ホラー映画を毎日観る人】(322日目) 「リゾートバイト」現在上映中

「リゾートバイト」(2023)
永江二朗監督

◆あらすじ
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大学生の桜は幼馴染みの聡、 希美と共に民宿でアルバイトをするためにとある離島を訪れる。のどかな風景に美しい海、従業員も親切で三人はリゾートバイト生活を謳歌する。そしてある日、「使われていない2階の部屋に毎晩女将が食事を運んでいる」という話を岩崎から聞いた三人はその流れで2階に何があるのかを確かめに行く。しかしその日以来、桜の代わりに見に行った聡の様子がおかしくなり事態は急変する。
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公式サイト↓

都市伝説系の作品を得意とする永江監督によるネット怪談最終章にあたるのが本作「リゾートバイト」です。

第一弾↓

第二弾↓

これはもう永江監督やってくれましたね。

もちろん良い意味でです。
「都市伝説一個で映画作るのもったいないから他の激ヤバ都市伝説も足しちゃおうぜ」なんて凡夫の私には到底思いつきません。

いったい誰がこんな展開を予想できたでしょうか。
ホラー、コメディ、青春、恋愛をごちゃ混ぜに煮詰めた何かを顔面に叩きつけつきたくせにラストはとてつもなく素晴らしいオチで正統派のホラーを見せてくれます。

上映中は感情の置きどころがバグり散らして「これはとんでもないものを見てしまったぞ」というもはや奇跡に近い体験をしますが見終わった後は「そうか、これはホラー映画だ」と妙に納得してしまいます。

キラキラした日常シーンは30代には眩しすぎました。

「リゾートバイト」自体はかなり有名な都市伝説で学生三人の恐怖体験をそのうちの一人が語るという形式で2ちゃんねるに投稿されたものです。非常に長いのでもし内容をちゃっちゃっと抑えておきたい方はこちらの考察系youtuberのキリンさんの動画がオススメです。

10分少々で内容も非常に分かりやすいです。

とんでもないものを見てしまったぞという衝撃もありつつ、やはりいくつか気になるところはあります。

それが旅館で働く従業員岩崎の存在です。

明るいムードメーカーで本作のコメディリリーフです。確実に愛されるキャラクターではありますが
40過ぎのおじさんである必要があったのでしょうか。

食事を取るとき、砂浜でビーチボールをして遊ぶとき、肝試しをするときもいつも若者三人に混じっておじさんが楽しそうにしているのが違和感でしかないです。挙句の果てには希美に恋心を抱きますが“18歳の女の子に恋する40代のおじさん”って流石にアウトじゃないですかね?ちょっと気持ち悪かったです。
メインの三人は未成年(18歳)で、それが後々登場する都市伝説キャラの“未成年の若者を見初める”という設定に活きてきます。なので岩崎は成人していれば設定的におじさんである必要はないと感じました。

これが例えば“モテない20代の島の青年”とかでも

•成人
•免許も持てる
•18歳を好きになってもセーフな年齢

で設定も条件もすべて満たしてると思うんですけど何か駄目な理由があったんでしょうか。

あとこれは重箱の隅をつつくようで本当に申し訳ないのですが、初日の食事の際に生魚が食べられない聡が桜に自分の分の刺身を食べてもらうシーンがあります。
その後、楽しげな音楽と共に流れる彼らの翌日からの日常パートでまた刺身を桜に渡してる描写があり、これが妙に引っかかりました。
2回目以降の食事では「僕苦手なんで食べられないです」って事前に伝えろよ!とツッコミたくなりました。食事を用意するのが自分たちなのか岩崎なのかは知りませんが2回目以降も聡の分の刺身を用意するのがマジで意味わかんないです。

住職の佐々木役の梶原善さん
熱演が光ります。

ネタバレになってしまうので多くは書けませんがあの都市伝説キャラとの壮絶なカーチェイスシーンは全ホラー好きに見てもらいたいです。

女将役の佐伯日菜子さん
「らせん」の山村貞子役も非常に印象的でした。

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