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沢田研二さんがキンチョールで妖怪退治【ホラー映画を毎日観る人】(298日目) 「ヒルコ/妖怪ハンター」

「ヒルコ/妖怪ハンター」(1991)
塚本晋也監督

◆あらすじ
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妖怪の存在を唱えたばかりに学会を追放されてしまった考古学者の稗田に義兄で教師の八部高史から一通の手紙が届く。八部は古代の人々が悪霊を沈めるために建てた古墳を発見したらしい。さっそく現地に駆けつける稗田だったが、八部は教え子である月島令子と共に行方不明になっていた。稗田は八部の息子であるまさおと共に事件の調査に向かう。
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あまり聞いたことのないタイトルだったので気になって視聴しましたがめちゃくちゃ面白かったです。

原作諸星大二郎、主演沢田研二、監督塚本晋也
で面白くないわけがないです。
学園モノ、ジュブナイル、ミステリー、謎解き、ホラー、アクション、スプラッターと様々な要素を90分の中に盛り込んでいるのにストーリーは起承転結がしっかりしていて見やすかったです。後半にかけてどんどん盛り上がっていく展開もとても良かったです。

これがかなり怖いです。

妖怪のビジュアルもかなりレベルが高く、ストップモーションアニメみたいな動き方と妙にマッチしていてしっかり怖いです。クライマックスでわらわらと人面蜘蛛が押し寄せるシーンは圧巻でした。この人面蜘蛛を沢田研二さんがキンチョールでガンガン倒していくのがめちゃくちゃ面白いです。
露骨なまでのキンチョール推しなのでKINCHOがスポンサーについているのかと思いましたが特にそういう情報は出てきませんでした。

生首は作り物感があるのにまったく気にならず、照明の当て方や色味でしっかりとカバーしておりスタッフさんのレベルの高さが垣間見えます。首が吹き飛んだ際の血飛沫も大盤振る舞いで迫力がありました。

キンチョール持ってます。

主人公稗田礼二郎役の沢田研二さんの演技がとても印象的でした。どこか掴みどころがないオカルトマニアの考古学者を魅力的に演じており、当時沢田研二さんは本作で新境地を開いたと評価されたそうです。

八部まさお役の工藤正貴さん

ぼくらの七日間戦争でも御馴染みですがこの青春顔は唯一無二ですね。現在は俳優を引退されヒラタオフィスの新人研修部門である株式会社フラッシュアップの代表取締役社長を務めていらっしゃいます。

暗闇から青白いメイクの月島が顔だけ見せるこのシーンも
非常に怖かったです。

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