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伝説の首ちょんぱ【ホラー映画を毎日観る人】(283日目) 「アナザー Another」
「アナザー Another」(2012)
古澤健監督
◆あらすじ
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父の仕事の都合により榊原恒一は母方の祖父母と暮らすため地方都市•夜見山市を訪れる。しかし引っ越しそうそう持病の発作で病院に担ぎ込まれる。その病院で恒一は眼帯をした不思議な少女に出会う。転校初日、恒一は教室であの少女•見崎鳴に再会するがクラスメイトや教師達は誰一人として彼女をいないものとして振る舞う。なぜ彼女はいないものとされているのか?この中学で起きている現象、災厄とは何なのか?
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綾辻行人先生原作の「Another」(2009)を山崎賢人と橋本愛のダブル主演で完全実写化した作品です。
上下巻ある原作を110分に収めているため、多少話が分かりにくい部分もありましたがそもそも原作自体が面白いですし、主演のお二人の堂々とした演技もあり非常に見応えのある内容となっていて面白かったです。
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転校先の副担任で主人公恒一の叔母にあたる伶子の存在が物語の中で非常に鍵となっています。この伶子を加藤あいさんが演じており非常に魅力的でした。
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ですが流石に部屋着のタンクトップや短パン姿は多感な時期の中学生の恒一には刺激が強すぎるんじゃないかと関係無いところが気になってしまいました。あれはちょっと狙い過ぎだと思いました。
そこにいるはずの見崎鳴はなぜいないものとされているのか?、この中学で起きている現象とは何なのか?
というミステリーの謎解き展開がこの映画の見所で、それと同じくらい重要になってくるのが“死に方”です。クラスメイトやその身内が災厄によって凄惨な死を遂げるのですがこれが後半に連れて徐々に雑になってきます。
序盤は「ファイナルディスティネーション」シリーズの死のピタゴラスイッチを彷彿とさせるような
“そうはならんだろ”クオリティで最高です。
いくつか例を上げると
•スプレー缶の破裂でガラスが割れる→驚いてよろける→雨漏りしていて濡れた床で滑ってしまう→たまたま開いた状態で置かれていた傘の先端が首にささり死亡
•介護中の母にスプーンで食事を食べさせていた→停電で真っ暗に→落ちていた紙を踏んでしまい転倒→スプーンの柄が目に突き刺さる→動揺してよろけてしまい柱にぶつかる→さらに奥まで柄がささり脳まを損傷し死亡
等など
非常に丁寧に“そうはならんだろ”を見せてくれます。
しかしこれが後半になると割れたガラスが頭に刺さって死亡、電線が絡まって感電死など簡素化します。
極めつきは
見崎鳴を追いかける女子の眼の前にたまたまピンと張ったロープが出現→気づかずそのまま首にロープがあたる→走る勢いが強すぎたため首ちょんぱ
張ってあるロープにどれだけのスピードで接触したんだよとツッコむのも野暮な流石に雑すぎるこのシーンは2ちゃんねる等でもっと話題になってもいいような気もします。
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