見出し画像

これは斎藤夫妻が悪い【ホラー映画を毎日観る人】(235日目) 「健太郎さん」

「健太郎さん」(2019)
高木駿輝監督

◆あらすじ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
斎藤家は父、母、高校生の長男、小学生の長女の四人家族。しかし赤の他人である“健太郎さん”が同居している。言葉を発することもなく、奇行を繰り返す不気味な存在の健太郎をなぜ斎藤家は受け入れているのか。そして健太郎の目的とは何なのか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

陰鬱とした気持ちになる素晴らしい作品でした。

35分程の尺でしっかりと謎を解き明かし、我々視聴者が嫌な気持ちのまま終わるのが最高です。

始まりから最悪です(もちろん良い意味で)

健太郎役の龍坐さんの存在感がもう何よりの勝因だと思います。”いるだけで怖い“に勝るものはありません。

怖すぎます

この作品の恐怖の対象はもちろん健太郎さんですが、見てる我々からすると徐々に斎藤夫妻の方がよっぽどヤバいことに気づきます。
何なら最後の方は健太郎さんの方がよっぽどまともに見えてきます。

ラストシーンが冒頭に繋がるとのこと
娘の汚い食べ方に対して母親がヒステリックに叱りつけるラストから母親への当てつけのように健太郎さんが誰よりも汚く食事をする冒頭への繋がりはとても良かったです。自分がこれ見よがしに汚く食べればそれを見た娘は自分を反面教師にして食べ方を改善するだろうという健太郎さんなりの教育のようにも感じました。

全て分かった上でもう一度見ても楽しめる作りになっている構成ですごく面白かったです。オススメです。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集