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少女の呪いと業界の闇【ホラー映画を毎日観る人】(300日目) 「ホワイト」
「ホワイト」(2011)
キム•ゴック監督、キム・ソン監督
◆あらすじ
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売れないアイドルグループ“ピンクドールズ”。
ある日リーダーのウンジュが合宿所で偶然見つけたビデオテープに収められていた過去のアイドルグループの曲が妙に引っ掛かり、その曲に「ホワイト」と名付けてリメイクし自分達の新曲として発表したところ大ヒット。ピンクドールズは一躍人気者になる。しかしそれ以降、メンバーが一人また一人と事故で意識不明となっていく。
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芸能界の闇に非業の死を遂げた少女の呪いというホラー要素を上手く組み合わせていて面白かったです。ホラーの部分はあまり怖くありませんでしたが女性同士のドロドロなどディテールが細かく見応えがありました。
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作品を一発で表しておりすごく良いなと思いました。
登場人物も一人一人しっかり個性があり、バックダンサー出身で年長のため他のメンバーからバカにされている主人公ウンジュを筆頭に、高音に難のあるリードボーカルのジェニ、ダンスに自信があるが実は元々他の人気グループでパシリにされていた過去があるシンジ、美容整形にのめり込んでいるビジュアル担当のアランとかなり濃いめなメンバーですがキャラバランスが良くて面白いです。
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アランの化粧品に毒を盛って顔を腫らすというとんでもない復讐が最高でした。
人気はあるものの自己顕示欲が強くグループ内で嫌われていたチャン•エビンの呪いかと思わせる巧みなミスリードからデモテープのコーラス部分を繋ぎ合わせてさらにそれを逆再生して謎を解くというとてつもない高難易度の謎解きも良かったですし、その謎を解くウンジュの姉スネもいい味出してます。
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どことなく杏さん似で一際美しくて印象的でした。
プロデューサーに枕営業することでセンターを勝ち取るというのはストーリー上仕方のないことではありますがメンバー三人とも呪いによる事故で意識不明の状況でもライブを強行するテレビ局や事務所、そしてウンジュ一人になり繰り上げでセンターになることは決まっているのになぜか自らプロデューサーに抱かれに行くウンジュの行動に疑問が残りました。