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いるの?いないの?どっち?【ホラー映画を毎日観る人】(150日目)「ドール•メーカー」
「ドール•メーカー」(2017)
トム•ホランド監督
◆あらすじ
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“監禁した女性に仮面のようなメイクを施し、そっくりな人形を作る。そして自分とジャンケンをして負けたら殺害する”という手口で若い女性を13人も殺めたピーターは精神に異常があると診断され精神病院に収容される。そして数年後、表向きは更生したように見える彼は社会復帰するも実家に戻ると幼少期のトラウマがフラッシュバックし、幻覚や幻聴に苦しむことになる。そしてまた新たな犯行に及ぶことになる。
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「チャイルドプレイ」でお馴染みのトム•ホランド監督作品です。
主人公をただの連続殺人鬼としてではなく、幼少期のトラウマや一般社会で生きていくことへの葛藤を描くことで物語に深みが出て面白かったです。
ですが後半は展開が早く、あっさり終わってしまったのでもう少し長くやって欲しかったです。
マイケル•マドセン演じるドイル刑事が絵に書いたようなチンピラ刑事でとても良かったです。「ファックユー」というセリフを「大当たり」と訳す翻訳家の方のセンスも抜群だと思います。
エンディング後にスタッフさん達と踊る謎のメイキング映像も必見です。
ネタバレになってしまうのであれなんですけど
作中でずっとピーターの妄想だと思われていた弟アーロンの存在がかなり難しいと言いますか、「妄想でした」という収め方ならありふれたB級ホラーですし、かといって「実はいました」という展開でもいきなりすぎてすんなり入ってこないので多少の消化不良感が残りました。