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やさぐれ呪術医は突然に【ホラー映画を毎日観る人】(261日目) 「ラ•ヨローナ~泣く女~」

「ラ•ヨローナ~泣く女~」(2019)
マイケル•チャベス監督

◆あらすじ
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1973年ロサンゼルスにてシングルマザーのアンナはソーシャルワーカーとして働き、子ども達と仲睦まじく暮らしていた。ある日、アンナが担当していたパトリシアが息子を監禁しているという情報が入り、警察と共に現場に向かう。パトリシアの忠告を無視して無事に保護するも子どもたちはその晩に川で溺死する。「監禁していたんじゃない、隠していたんだ。ラ•ヨローナから。」というパトリシアの発言が引っかかるアンナ。それ以来アンナ達家族の身の回りで不可解な事が起き始める。
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死霊館シリーズ第6作目ですが、ここまでのシリーズの大筋とはあまり関わってこないため個人的には
スピンオフのスピンオフぐらいの立ち位置だなと思いました。ジェームズ・ワン氏は製作のみ担当しています。

怖いシーンの入るタイミングやバランスが非常に良くて最後まで飽きずに見られます。
サムが手にしたビニール傘越しにラ•ヨローナが見える一連の流れやお風呂場でのシーンが非常に印象的でした。

ホラーとお風呂の相性は抜群です。

そして特筆すべきは儀式のシーンです。アンナ達から助けを求められたやさぐれ呪術医のラファエルがアンナ宅に大量の蝋燭をセッティングしたり、メキシコ産の木屑で結界を張ったりなど見慣れないアイテムがたくさん出てくるので心が踊ります。

家中を生卵で擦り、「卵が悪霊の存在を感知する、割れば悪霊の強さがわかる」と言って卵を割ると中から黒いドロドロが出てくるシーンは意味が分からなすぎて非常に良かったです。

元神父で宗教と科学に背を向けたシャーマンの呪術医
という個性増々のラファエル

ですがこのやさぐれ呪術医のラファエルの登場が唐突過ぎるし、アンナ達を囮にしてラ•ヨローナを倒そうとしたり、終盤はあまり活躍もしていないためあまり好感のもてるキャラクターではありませんでした。

ちなみに「ラ•ヨローナ」というのは中南米に古くから伝わる怪談です。

夫の浮気に怒った妻が夫の一番大事なモノを奪ってやろうと思い立ち、自らの手で我が子を殺めてしまう。しかしその自責の念に駆られた妻も命を断ってしまう。それ以来その女は亡くした子供の変わりを求めて彷徨っている

というのが大雑把なあらすじです。


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