珍棒は犬の餌【ホラー映画を毎日観る人】(302日目)「ホステル2」
「ホステル2」(2007)
イーライ・ロス監督
◆あらすじ
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ローマに留学中の女子大生ベス、ホイットニー、ローナの3人はプラハへ旅行に行く予定だった。しかし汽車の中で出会った女性に天然のスパがあるスロバキアの話を聞き、急遽行き先を変更してその女性と共にスロバキアを訪れる。ホステルにチェックインし、夜からは街の収穫祭に参加。しかしそこで男に誘われボートに乗ったローナが帰ってこない。翌日になっても帰ってこないローナを心配しつつ皆でスパに入っていたが気がつくとベス一人になっていた。
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前作「ホステル」に負けず劣らず最高でした。前作では被害に遭う主人公視点のみでしたが、今作では娯楽としての拷問と殺人を提供するための人間オークションを開催する謎の団体とそのオークションに参加する変態金持ちにもスポットを当てているため世界観がより立体的になっている気がします。
ちなみに製作にはクエンティン・タランティーノ氏が加わっています。
冒頭で前作の主人公パクストンが登場し前作のおさらいもしてくれるので世界観や設定がすぐに思い出せます。ですが今作から見ても内容は全然理解できるので大丈夫です。
このシリーズはやっぱり拷問シーン、殺人シーンのクオリティが非常に高いです。足だけを集中的に攻められて筋組織や骨が露出した状態で拘束された男性の足の肉をジジイが少しだけ削いでお皿に盛るシーンや逆さ吊りにしたローナを切りつけて滴る血を金持ちババアが恍惚の表情で浴びるシーンは常人では到底思いつかないと思います。
収穫祭で一緒に踊ろうと誘ってきた青年をベスが鼻で笑って一蹴した時にその青年が「助けたのに」と言い捨てます。その後、ベスが走って逃げている際にトラックに乗ったあの青年と出くわします。ベスは助けを求めますが青年はベスのことをほとんど見ずに「だから言ったじゃないか」と言って去っていきます。この時、青年の顔には大きな青痣がありました。
もしかしたら青年は自分達の街で人間オークションや快楽殺人が行われていることに嫌気がさしており、ターゲットにされていたベスを収穫祭で見かけたので勇気を出して助けようとしたにも関わらずベスに軽くあしらわれたのであんなことを言ったのではないでしょうか。そして勝手な行動をしたことから組織の奴らに殴られて街を出ていく羽目になり、最後はベスをも見捨ててしまったんじゃないかと想像してしまいます。
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