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なぜ大学生は休学して世界一周に行くのか?について真剣に考えてみた

はじめに

ペルーのリマからクスコまでの飛行機の中、やることも無かったので「なぜ大学生は世界一周するのか」について考えてみた。

皆さんの周りにも、突然休学して世界一周だったり、そうでなくても東南アジアやインドなどバックパッカー旅をしに行く人がいるかもしれない。

休学して就活が遅れるのをネガティブに考えない人。

長期休暇を利用して世界の色んな国へバックパッカー旅をしに行く人。

大学中退して世界一周をする人。

「彼らはどうしてそんなことをするんだろう?」「社会のレールから外れるのが怖くないのか?」

と思う人も多いはずだ。

かくなる自分も、長期休暇で東南アジアとインド、中東をバックパック1つで旅し、現在は大学を休学して世界一周の旅に出ている。

でも、自分がなんでこんな事をしているのかの理由を考えたことは一度も無かった。

せっかくなので、馬鹿真面目に考えてみることにする

前提:理由など本来必要無い


まず前提として、世界一周するのに理由は必要無いと個人的には思う。

いきなり何言い出すんだ、と思う人もいるかもしれない

でも、考えて見てほしい。皆さんの周りで一人旅をしている人で理由を持って旅をしている人の方が少ないのではないか?

休学までして海外に旅に出るような人は、何か強い理由があって決断している訳では無いことが多いと思う。

目的があるというより、単純に世界一周してみたいから。心がワクワクするから。

お腹がすいたからご飯を食べるのと同じように、世界一周したくなったからしている人というがほとんどなのではないか。

日本にいるだけだと味わえないような経験、心がワクワクするようなこと。

死ぬまでに見たい景色。

彼らは自分の心鳴る方へ動き続けているだけなのである。

「世界一周するのが夢」と語る人が少なくなったのも、昔と比べて世界一周の敷居が格段に下がったからではないかと思う。

だって今の時代、100万円貯めれば大学生でも簡単に世界一周することが出来てしまう。

沢木耕太郎の『深夜特急』を読んで、バックパッカーってこんなに楽しいんだ、と思う。

すると、自分にもできるということに気づく。

就職した後に世界一周するほどの長期休暇を取るのはハードルが高そうだから、できるチャンスは今しか無いんじゃないか?

なら、やってみよう。

世界一周するような学生はこのくらい簡単に考えて決断していることが多いように思える。

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とはいえ、全員が全員そんなフィーリングで旅に出る訳では無い。

きちんと目的を持ってから世界一周している人ももちろんいる。

また、理由があとからついてくるパターンもある。

僕自身、旅をしていく中で自分の中で何となく3つくらい理由が見えてきたので、上手く言語化してまとめてみる。

理由①:将来グローバルで活躍するイメージを作る


いきなり現実的なラインだが、世界一周を通して将来海外を飛び回って仕事をしている自分をイメージできる、というものがある。

というのも、海外を一人旅するような人は大抵日常会話レベルでの英語は問題無いことが多い。(もちろん全く英語を全く話せないけど気合と愛嬌でやっていけている人もいるけど)

となると、将来的には英語能力を活用出来る仕事に就きたいと考えている人も多いはずだ。

それも、世界を飛び回りながら仕事をする職業、具体的には商社や航空会社、外資系企業など。そうでなくても駐在のある企業はいくらでもある。

もしくは映像制作やwebデザインなどのスキルを身につけ、ノマドワーカーとして国を旅しながら仕事をするパターン。

もしどちらかに該当する場合、学生時代のうちに色んな国を周ってみるのはとてもいい経験になる。

身につくのは英語力だけでは無い。

外国の文化や価値観に関する知識・情報、多国籍の友達を作るコミュニケーション能力、価格交渉などで培う交渉力。

将来国をまたいで仕事をするのであれば、学生のうちに必要な能力と働くイメージをつけておくのに大いに役立つであろう。

理由②:社会問題に関心がある


貧困や教育格差、温暖化など特定の社会問題に関心がある大学生。

実際に今まで会った中でも多かったのはこのパターンかもしれない。

彼らは大学の講義などをきっかけに特定の問題に対して考え尽くした結果、問題を解決する糸口を見つけるためにも実際にその国を訪れてみようという決断に至る。

それは国を跨ぐ場合もあれば、特定の国に絞られることもある。

どちらにせよ、大学で講義を受けた学びと実際に外国を訪れて実際に目で見て得た学びは圧倒的な違いがあることは確かだ。

実際に現地の問題を目の当たりにすることによって問題の本質が見えてくることが多い。

これはアカデミックの領域でもそうだし、卒業後の進路にも影響する部分は少なからずあるはずだ。

例えば途上国の伝染病問題を解決すべくWHOに入ったり、教育格差を解消すべくUNESCOに就職したり。

可能性はいくらでもあるはずだ。

自分も旅をしているのはこの理由②が大きいように思える。ただし、自分の場合特定の社会問題というよりかは「死ぬまでにできるだけ多くの人を幸せにしたい」という軸のもと、自分が力になれるのはどの領域なのかを見極めている段階である。

理由③:就活のネタになる


「学生時代に力を入れたこととして、バックパッカー旅は強力な就活の武器になる。」

これに関しては諸説ある。

どんなガクチカもそうだが、何をしたかよりもそこでどのように考え、結果何を得たのかという部分が重視されるため、世界一周したからといって就活が楽勝になることはもちろん無い。

ここからはあくまでも持論だが、ガクチカの内容自体に優劣は無いと考える。

「バックパッカーとして世界一周した」というガクチカでも「マックでアルバイトしていた」というガクチカでも、受かる人は受かる。

本を読んだり先輩方の話を聞いている限り、世界一周したからといって就活で無双できるというようなことは無いのだ。

ただ、強いて武器になるとすれば「希少性」というのが挙げられる。

企業の人事も上に通す際に「〇〇の子」という伝え方をすることが多いという。

例えば5人のうち4人がサークルの代表、1人がバックパッカーで世界一周というガクチカを持ってきた場合、明らかに「世界一周の子」の印象が強くなる(もちろん内容次第だが)。
人事のトップにも、「あー、世界一周の子ね」と覚えて貰いやすくなる。

これが逆に4人が世界一周していて1人がサークルの代表だった場合、相対的にサークルの代表だった子の話が印象に残りやすくなる。

一人旅をガクチカにする場合は「チャレンジ精神がある」というプラス要素、「すぐに仕事を辞めてしまいそう」というマイナス要素の天秤にもと評価されていると思っておいた方がいいだろう。

だが明らかに「世界一周の子」は希少ではあるので、きちんと内容を肉付けして企業に刺さるように演出すれば有利に働くのではないか、と思う。

まとめ:後悔の無い人生を生きよう

死ぬ間際に後悔することのほとんどがやった後悔ではなくやらなかった後悔だという有名な話がある。

大学を休学してまで旅に出るような人は、今行かなかったら将来絶対に後悔すると考えてその一歩を踏み出しているのである。

仕事に就くとお金はあるが時間が無い。
リタイアした後だと時間はあるが体力がない。

「いつか世界を旅してみたい」

そう思ってる人にとって、そのいつかはいつまでも来ない。

旅をしてみたいと心の中で思っている人、そうでなくとも何か挑戦したいとどこかで感じている人は、今この瞬間から始めてみるのは良いのではないか、と思う。

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