茶道。入門の日。
本日、念願の茶道に入門した。
見学に行ったのは2年前、ずっと心の中にありながらも、日々に忙殺されて、後回しになってしまっていた茶道。
令和になったから、っていう訳じゃないけど、ここでやらなかったら、もう一生やらないなって…勢いで申し込みをする。以降は送られてくる書類に従って、淡々と準備をしているうちに、当日になっていた。
入門に際して、先生からもらった言葉は
倦まず弛まず。
気合いを入れすぎて熱しやすく冷めやすい状態ならないように、
そして、飽きるこもなく、怠けず、やっていくようにと言う意味らしい。
「ああ、お稽古ごとや何かを新しく学ぶ時って、確かにそうだな。自分のペースを掴んで長く続けていきたいな」。
先生に正座で向き合って、改まって、こういうふうに言葉をもらうシチュエーションなんて、今の現代では貴重。特に大人になってから、こういう心地いい緊張感に満ちた時間って全く無くなっていたことに気がついた。
さて、こういった伝統時なお稽古ごとをはじめるのにはいろんな準備がある。一番パニックだったのが、準備段階。束修料という入門金から始まり、会費やらお月謝やらを入門当日持参しなくてはいけない。封筒は、結び切りのものをつかい(赤白の水引の端がカットされているもの。一度きりの吉ごとという意味があるそうだ)、毛筆で中身とフルネームを書き、渡すときは切手盆や袱紗(ふくさ)や扇子などを使ってお渡しするという、伝統に則った所作がある。日本人なのに知らない。緊張する。大金が手から離れていくにつれて、覚悟と実感も高まってくる。振込ではなく現金で準備していくのって、ああ、リアル。
その昔、子供の頃、お茶を習っていた。こういうことを親はぜ〜んぶやってくれていたってことにも感動した。無邪気にお稽古に通ったり、時には「行きたくない」って駄々をこねたりしているときも、淡交会に入ったり、お免状もらったり、その度にかかる安くないお金も。親ってすごい。ここにきて思う感謝の気持ち。
初日はお客さんをやりながら、先輩が割り稽古をつけてくれた。
20年以上ぶりに触れるお茶道具。
心配をよそに、お茶室に入ると緊張はまったくなく、
安心する場所だった。
子供の頃に味わった、心地よい緊張感が蘇る。
あ、なんだか満たされる〜。
DAY 1 練習内容
・袱紗さばき
・お辞儀(真・行・草)
・おなつめと茶杓のふき方
・立ち方、座り方
(これは結構体幹を使う!先輩もスクワットだっておっしゃっていた)
初日にして、いきなりお茶も点てた。
お点前はしないけれど、2服点てたお茶のうち
一服は先生に差し上げた。
おいしいとおっしゃってくれたけど(やさしーー)
子供の頃の記憶ほどは手が動かなかった。
ゆっくりと練習していこう。
倦まず弛まず。
人生の楽しいことがまた一つ増えました!