@onefiveと、その色のこと。
はじめに
4/1(月)に行われた有料配信番組はかつてない本音寄りの内容で「エンタメとしてこの時間を楽しませます」ではなく「ねえ、思っている事があるなら聞かせてよ?」と言う雰囲気だった。彼女らは空気が重くならないよう気を使っていたけれど、伝えようとしている事はどこまでもシリアスだった。良い機会なので、今、私が思っている事を留めおこうと思う。
すでに誰かのファンなのだ
ワンファの目標は「①ファンを増やして②大きなステージに出て③売れっ子になる」ことだと思う。その第一段階として、ファンを増やす必要がある。しかし現実問題として、アイドル/アーティストのファン気質を持った方々はすでに誰かのファンなのだ。その上で、あくまで片手間で他をチラチラ気にしている程度だ。だから「もっともっとパフォーマンスを磨けば気付いてもらえる!」と言うのはちょっと違う。言ってしまえば「歌やダンスはまだまだだけど、彼女ら/彼らが好きなんだ」と言う人たちが殆どで、その背景にはファンになるに至ったストーリィがあり、ウェットな感情で縛られている。北風と太陽のように、それは磨き上げた歌やダンスであっても引き剝がせない領域だ。そこまでのめり込んだファンではなく、ライト層を狙うほかない。言ってしまえば、界隈は既にレッドオーシャンなのだ。
数では勝てない
次にこれ。「数」とはいわば露出数である。ライブ、配信、アプリ、SNSなど。ライブアイドル(旧地下アイドル)や、メジャー上がりたてアイドルはひたすらこの数を積み重ねている。なぜか?ペースが落ちたら他のアイドルに鞍替えされてしまうからである。実際問題、例えば年末年始、GWなど、彼女らはひたすらライブし続け、動き続けている。この「数」においては絶対に勝てない。そも彼女らは個人でSNSもやっていないし、頻繁にライブをするにも学業との兼ね合いもある。よって、ここでは戦うべきでは無いと個人的には考えている。
格を上げる
ではどうするか。「ちょっと高め」だけど「手が届きそうな気がする」と言う絶妙な距離感のブランディングが良いと思う。手が届かないからこそ湧く興味もあるのだ。
・あのバラエティに出ている
・あのドラマに出ている
・あの映画に出ている
・あの雑誌のモデルをしている
・あの有名人が一目置いている
などが「格」を醸し出す。
それによって数の力を上回る興味を一気に引くことが出来る。
それは逐一押す「いいね!」の何百倍の効果もあるだろう。
いろいろな色
ではどうするか。競ったら回転数(ケイデンス)では勝てない。一時的に勝ってもヘトヘトになって潰れてしまう。競わず、その色を活かすのだ。ファッション、メイク、スタイル、演技、そしてダンス。その点、なんら劣らず戦えるし、ずっと経験して来た事があるはず。そのパートで「格」を手に入れる。つまり「個人活動の充実とグループへの持ち帰り」が決め手になる。例えば「超無敵クラス」に居た菅田愛貴ちゃん。スタダのとき宣のエースだ。笑顔が眩しい彼女を辿って「とき宣」を知り、ライブに行くと言うルートが出来る。そんな風に個人でカードを強くして、グループに「フォーカード」を持ち帰るのだ。
一から全、全から一へ
素晴らしいライブをした後、それで数か月ライブは無しでは先に述べたようにファンは定着しない。全(グループ)で呼び寄せた客は一(個人)へ、一(個人)で呼んだ客は全(ライブ)へ。そんな循環で回していってはどうだろうか。
さいごに
私は全肯定の甘々父兄であり、彼女らに苦労はさせたくないとさえ思っている。しかし、彼女らに茨の道を進んでも果たしたい目標があると感じたので、敢えて伝えてみた。どうか結果を焦らずにいて欲しい。人は焦るとせっかちになる。全員大学をきちんと卒業して、そこで得たものを持ち帰っても良い。回り道こそ最短の道。それもまた色です。
意見を募るのも良いけれど、最後は自分の直観で。
がんばれ@onefive、私が付いているぞ。