松本白鸚、「ラマンチャの男」の主役を54年間独占
昨日、松本白鸚主演のミュージカル『ラマンチャの男』が最終公演を迎えた。54年間演じたとマスコミは称賛している。でも私に言わせれば、54年間この役を独占していたのだ。
アルドンサ役は娘の松たか子。一時は姉の松本紀保が演じていた。ここ数年の松本白鸚は、もうミュージカルに立てるような状況でなかったにもかかわらず、親子で役を独占していたのである。
「できれば孫も含めて三代で舞台に立ちたい」と言っていて、市川染五郎まで出すつもりなのかと心配していた。
最近はミュージカルの数も俳優もファンも増えて、どの役もダブルキャストかトリプルキャストなのに、このドンキホーテ役は松本白鸚が独占。
ベテランのミュージカル役者のチャンスを奪っていたのである。こういう特別扱いは業界を歪める。やっと交代するので、次は観に行こうと思う。