本紹介 『スマホ脳』
今回紹介する本は、精神科医である著者、アンデシュ・ハンセンさんの「スマホ脳」です。脳科学の最新研究からスマホが我々の脳に与える影響について恐るべき真実を解き明かしていく本になっています。
みなさんは一日にどれくらいの時間スマホを見ていますか?この本は、人々はなぜスマホにハマってしまうのか、という話から始まり、その後スマホが人々に与える悪影響について解説しています。
私が驚いたのはスマホによって私たちの集中力を低下させている、というものです。著者が大学生500人に対して行った実験によると、ポケットにスマホが入っているだけで集中力が阻害されてしまうのだそうです。スマホをいじっていなくても頭ではどこにスマホがあるかはっきりと分かっているのです。改めてその中毒性に驚かされました。
他にも、会話の時に視界にスマホがある場合の影響やSNSと孤独感の関係性、スマホが寝室にあった時の睡眠への影響についての実験により恐怖の実態が判明します。その一方で、IT企業の人たちはスマホの中毒性を理解しているために彼らは子供にスマホを与えないのだそうです。
この本の最後ではスマホに対抗するには運動が良いと書いてあります。また、通知をオフにする、画面をモノクロにするなどといったスマホから脱却する8つのアドバイスで締めくくられています。
この本を読み終わった頃にはスマホに対する考え方がガラッと変わっていると思います。ぜひ読んでみてください!
<今回紹介した本>
著:アンデシュ・ハンセン 訳:久山 葉子『スマホ脳』(新潮新書刊)
なぜスマホに熱中してしまうのか、どうやったらスマホから離れることができるのか。今こそ知るべきかもしれませんね。
来週は中間考査なので投稿は見送りますが、委員たちからの記事が続々届いているので、再来週から順番に投稿したいと思います。ではまた。(総務部)