心がけとか気合いとか、お気持ちに寄せてどうにかするやり方じゃなくて。
いろんな職場の話を聞いたり、いろんな個人の悩みを聞いていると、いつも「それはダメだよ」と思うことがある。
こういうやつ。
・がんばればできる
・とにかく気合いでやる
・みんないい人だから大丈夫
あとこんなのもある。
・私が気にしなければいい
・あいつはがんばってるんだから
「やりがい搾取」なんて言葉があるけれど、そういうことを言うと、人によっては(世代かもな)「やる気がないのか?」みたいにとらえちゃう人もいるのかもなあ。
日本人は多分世界の中でも稀有な「個人のお気持ちでどうにかするシステム」を長年運用している気がする(というほど世界を知らないけど笑)。
最低賃金のアルバイトさんがやっていると思う現場でも「〇〇してくれない」って無理目な要望をしてくれないことへの不満を漏らすお客がいて、それに対して賛同するSNSコメントとかもある。受付時間に1分すぎただけなのに!って怒ってる人、過ぎたほうが悪いから。お役所仕事って言いたがる人、元公務員の実感でいうと役所より金融機関の方が何倍もルール運用厳しいですよ(悪いわけじゃない)。
ともかく、仕組みの不具合を、その構造を見ようとしないで「まあそこはなんとかやってよ」って現場に丸投げとか、ありえないほど多い。
モノゴトの出来不出来、結果どうだったか、をふりかえる時にもこれが起きている。誰かが批判的なふりかえりをすると「頑張ってたみんなを否定するのか?!」みたいな言い方する人とか、ダメだったこと(想定外だったとか、考えが違ってたとか、読みが甘かったとか)についてきちんとふりかえらず、なんとなく「いい話」でまとめるとか、もっとひどいとエモいエピソードで全部「結果オーライ」にするとか。
個人的な感想ですけどね、わたし、これ嫌いなんです。
お気持ちでどうにかなんとかよろしくね、とか、よかったじゃん、とかするのが。それって結果、お気持ちを引き受けてどうにかさせられる側っていうのがいるから。それ多くは力の傾斜でそうなっているから。させている側は無自覚だったり、あえてそうしていたりとさまざまだけど、人の心にある種の「エモい報酬」与えておけばいいってなってる場面、結構多いよ。
私は人生の中のポジショニングややこしくて、ときに強者の側にいるときもあれば弱者の側にいるときもあったんだよね(中間に普段はいると思う)。両サイドを見ているからかもしれないけど、特にケア人材側に置かれがちな人はそのお気持ちをひたすら奪われることが多くて、さらにそこへの報酬も「喜ばれてうれしいでしょ」「みんなあなたに感謝してるよ」みたいなお気持ちで返されてしまうことが多いと思っている。
そうやって、本来解決すべき仕組みが後回しになって、その問題が存在しないことになっているのが、今の危うさなんじゃないだろうか。
わたしも感動的な映画、物語が嫌いなわけじゃなくて(もちろん!)、今それが結論じゃないよね?ってものまで「お気持ちでうやむやにする」のはよくないと思っているということ。
日頃から「いや、今の問題はそういうことじゃないよね?」って考える視点を鍛えておく必要があるのよ。じゃないと、ほんとにヤバイときにころりと転がされちゃうんだからね…。
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