断る仕事を明確にしたらむしろ積極的になった最近のこと
最近ご依頼を断った仕事があるのだが、その断る基準が我ながら印象深かったのと、そのあとの心境も含め少し整理しておこうと思う。
で、前置きめいて申し訳ないのだがちょっとだけ前提を書く。
フリーランス歴今で12年、こんな感じでした。
1年目 退職後に即大学院入学と、ビジネススクール(半年のヤツ)入学があって、ふわふわ遊んでたので、事業売上(収益じゃないよ)はサラリーマン年収くらい(退職金があるからのんびり)
2年目 大学院2年生、修士論文に頭一杯になりつつ、1年目の終わりに「このままだとダメじゃん」となり、ガチでビジネス用の発信をしたら急に仕事が増えて大わらわ。
3年目~9年目 右肩上がりに順調に売り上げが伸びて仕事の幅も広がった時期。伸びた理由は①お客がめちゃ増えた(ほぼ口コミ・紹介)②単価が上がった(意識して上げた)の2点。①は発信とお客様からの紹介の相乗効果。ありがたい。②は毎年見直してきた。
10.11年目 コロナ真っただ中。とはいえ言うほどは下落せず、給付金もいただいたけどなんとなくオンラインも含めいろいろ見直し、少しずつの変化。
実はコロナ期間に60歳を迎え、それから急に「どう働くか」「何を仕事にするか」を探索し始めたわたし。そして得た結論の一つ(まだ全部じゃない笑)は、
「ここからはお金とか利益とかじゃなく、自分がここにちゃんと関わりたいと思う仕事をしよう」
「わかり切っていることからはみ出して、新しいことに足を向けよう」
…と決めた。
60歳からは(私の中では)オマケの時間。
仕事はするけれど(それは生きるよすがなので)働く目的が大いに違うなと自分で確認したので、自分が意味があると思える仕事をしようと決めた。
じゃあ、意味があるってどういうこと?それをつい最近「ああ、これが嫌なんだな」と腹の底から思ったのがこのお断り案件だった。
◎ご依頼状況
元の発注者A社の担当aさん
A社の受託事業者B社の担当bさん
A社とは別の部署で私はご縁があった(直取引)のだが、ある日見知らぬAの人aから電話がかかってきた
「今度うちの事業を委託しているB社が御社(私)に連絡をしたいといっている。」と。aと私は縁がない。ただA社の別部署とは縁があり、aはその部署から私の連絡先を聞いたらしい。
「構いませんよ。でも電話でなくメールで連絡をくれるようにお伝えください」と返事をすると、翌日B社のbからメールが来た。
依頼内容の様子がメールでは見えづらかったので「もう少し詳細を伺わせてください。オンラインでも構いません」とお伝えし、後日オンラインでbと打ち合わせをした。
b「対象は◎◎の人で、これこれこういう内容で◆△企画の講師をお願いします」
⇒この内容の目的は?今回はどんな狙いで? と聞くと去年の様子をすらすら説明してくれた。それでさらに「この企画の全体像はどんな感じで、その中のこの企画はどんな位置づけですか」と追加で聞いたところ
b「~~~を××する企画です」と書いてあることを読んではくれたが、どうやら何年か継続でやってる模様。
⇒昨年は何をやって、その参加者の満足度はどうでしたか?参加人数は?今回(講師を)変えるのはどんな狙いがありますか?と聞いてみる、が、答えはふんわり(笑)。特に企画についてる「中タイトル」が意味不明
b「まあたしかにこの中タイトルはよくわかんないですけど、A社の指定なんで。これはこのままでいけばいいかなって。で、先生(私のこと)はA社の別の部署の方の推薦だとaさんが言ってたのでお願いしてます。」
うーん苦笑。
結果、打合せを経てその日の夕方にはお断りをしたわけです。
こんな書き方じゃわかんないと思うのだが、ようは何が嫌だったのかというと、
・A社さんは担当が例年やっている事業を回しているだけ(やることが目的化している)=対して重みのない事業。おそらく担当も何代目か。
・B社さんは受託することが目的化している(毎年受託している)だけで、A社が「今年はこの先生とかどうですか」って言ったのでそのまま依頼してきたのだと思われた。
・いずれにしても昨年も事業参加定員を大幅に割れていて、想定するに参加者も主体的にはその場に来ていないと思われる
⇒つまり、誰もこの事業を本気でやろうとしていない、やること(こなすこと)が目的になっているということで、B社は売上さえ上がればいいと思っているということが明確だった(担当のbはこのテーマに一ミリも興味がないのが打合せで露呈した。多分「こなし仕事」として先輩から引き継いだんだろうな~ってのがもろにわかった)
ちなみに手間も金額も悪くない。きっと担当の誰も面倒なことは言ってこないから、楽勝のお仕事だと思うし、やればそれなりに参加者を熱くすることはできる(というテーマだった)。
なんならやろうと思えば明日にでもできるので、多分独立して8年目くらいまでなら受けていたと思う。
でもどうしてもやる気にならなかった。
そして断りのメールへのbの返信もあっさりしていた(笑)
そうよね、誰でもよかったんだよね、ってよくわかった。
昨年から自分なりに基準をアップデートして、仕事をどうお引き受けするのか、どんな相手とちゃんと向き合うのかを決めてきている。そのうえで(金額ではなく)自分の時間を注ぎたいと思える仕事をしようと(まだ完全ではないが)シフトチェンジしてきている。
そうすることは消極的なことなのかと思っていたら、あら不思議、むしろ相当に積極的な気持ちが芽生えている。ようは、これまで「出来そうだ」と思って「効率もいいよね」って思ってなんとなく線引きしていたものをとっぱらったら、
出来ないかもしれないけど挑戦したい、という気持ちや、
効率悪いけどここに時間つかいたい、という気持ちでどんどん動けるようになった。
なんだ、これが今私が与えられた最高の自由なんだな、なんて一人勝手に思っている。暮らしを支えて、子どもたちを育ててきたころの自分の頑張りへのご褒美時間みたいでニヤニヤしている。
と同時に、出来るって決まってることを人生経験とか過去のつながりだけで自分がいつまでも確保するのは止めようと思っている。私ができることは40代、30代で出来る人はいくらでもいる。それはそちらにどんどんお任せしたい。不安や揺れ動くことも0ではないけど、相当に今自由な気持ちなので、ちょっと未来の自分に向けて覚書置いておく。
働くって、こうなるとますます楽しいね。
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