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「革命的半ズボン主義宣言」橋本治/本

昼間は暖かく春が近づいてきたことを思わせるような陽気。
また寒くなるみたいだけれども。

橋本治の本が復刻。
本屋で見た瞬間に手に取った。
橋本治は、たぶん僕がこれまで一番読んだ作家。
橋本治の本ばかり読んでいた時期もある。
著書が多すぎて、かつ絶版になっているのもたくさんあって、
出版されたものを全部読むことは難しい。
新刊が出るとすぐに買って読む作家だった。

橋本治は2019年(平成31年)1月に70歳で亡くなってしまった。
このニュースを最初にネットで見たときは、
本当に衝撃だった。
闘病しながら執筆されていることは、
ご自身のエッセイで書かれていたので知っていたが
まさか・・・と。

橋本治の本を最初に読んだのは高校生のときの「桃尻語訳 枕草子」。
大学受験勉強の合間に読んでいた。
その後、大学生になってから「桃尻娘」を読んだくらい。
それから時が過ぎて、ふと本屋で目に入った
「大不況には本を読む」という新書。
最初はとっくきにくいような気がしたが、
読み進めていくと、なかなか面白い。
ここから橋本治にはまって、買えそうな本は買って読みまくった。

で、タイトルを見て、面白そうだなあと思っても、絶版になっていたり。
Amazonの中古にもなかったり。
なので、今回の本のように復刻してくれるのは本当にありがたい。
この本の解説を書いている内田樹さんが復刻に尽力されたとのこと。
この本は、最初は1984年(昭和59年)に出版された。40年経っての復刻は本当にありがたい。

話があちらこちらに行って、いったい何を言いたいんだろう、と思うのは
いつものこと。
それでも我慢して読み進めていくと、あるところで視界が開ける。
ああ、そういうことを言いたかったんだというのが「なんとなく」分かる。
でも1回読んだだけじゃ、「なんとなく」分かるだけなので、
また読み返してみることになる。
この本もやはり橋本治だった。
でも、こうやって何度も同じ本を読み返していくと、
前に読んだときには気づかなかったことに気づけるから、
すごく嬉しい。

題名に「半ズボン」とあって、
そういえば、僕は小学校卒業するまでずっと半ズボンだったなと
思い出した。
冬は寒いなあと思っていたけれど、それでも半ズボン。
ラクだから。
子供のころは多少寒くても我慢が出来た。

もともと半パンのほうが好きだから、
夏は休みの日はほとんど半パンで過ごす。
さすがに職場には半パンでは行けない。
でも、ここのところの日本の夏は猛暑だから、
そろそろ半パンでもいい、とはならないんだろうな。
やっぱりこの本に書いてあるとおりだ。

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