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「松本隆 言葉の教室」延江 浩/本

今日の東京の昼間は4月上旬並みの気温だった、と。
気温の上げ下げの幅が大きいと、体に負担が来るように思うのは、
それだけ歳をとったんだなあ、としみじみ思います。

先日、松本隆さんに関する本を読んでいて、
ふと他にどんな本があるかな、といつも行く本屋で
探してみたら、「松本隆 言葉の教室」がありました。
で、早速、本を手に取って「はじめに」から立ち読みを。

「テクニックに頼った瞬間、言葉は浅くなるんです」
「ぼくは風とか空気とか気配を大事にしています」
「人間は頭が良くなっちゃって、コミュニケーションがとりにくく
なってるでしょ」
 などなど他にも、いろいろと頷ける文章が出てくる。
「はじめに」だけを読んで、本をレジに持って行きました。

地位とか肩書とか、そういうのを気にしない、とも書かれています。
僕もそういうところがあって、
地位とか肩書を気にする人と話していると、
なんだか窮屈な感じがしてしまいます。
その人がどんな人なのかは、地位や肩書だけではわからないし、
どれだけ話をしたとしても、その人のことが全て理解できるわけでもないのにな、と思ってます。

会社という組織にいると、地位や肩書に慣れてしまって、
そういうものを意識した人間関係を持ちたがる人もいるけれど、
僕はそういうのは気にしないほうなので、
ある程度は我慢をするけれど、割と言いたいことを言ってしまうほうです。
地位は、たまたま何かのめぐりあわせで、そこに居ることになっただけで、
周囲との兼ね合いでの相対的なものだろうな、というくらいに考えてます。

僕は、その人の話の内容とか話し方、言葉の選び方、
表情やしぐさ、そのひとの持っている空気や気配から、
どんな人なのかなあ、と感じるほうです。

それを言葉で表現するときには、
やはりある程度の語彙はあったほうがいい。
表現の幅は広くなるし、物事の見え方や感じ方も変わると思います。
このnoteを書いていても、自分の語彙力の乏しさを感じます。

この本の中で、松本隆さんは、
ご自身が考えてきた言葉とのつき合い方について、
いろいろな角度からお話をされています。

最後のほうで、
「日本語は美しいし、奥深い」と松本隆さんは言っています。
本当にそうだと、思います。

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