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連載のテーマである伝統的な美意識とは少し異なりますが、日本には、「縁」という言葉があり、これは人と人の関係だけでなく、物事との繋がりにも使われる言葉で、とても東洋的な考え方の一つではないかと思います。 縁は縁起から 「縁」とは、仏教の言葉である「縁起(えんぎ)」に由来します。縁起とは、あらゆる物事には起因があり、繋がりがあるとする考え方です。日本人はもともと、集落での暮らし方を尊重し、個よりも集団を大切にしてきました。人々は支えあって暮らしているものであり、夫婦であれ、友
海外では、和食の人気の高まりと共に、日本茶の存在感も増してきました。私が暮らすシンガポールでも、抹茶や焙じ茶を使ったお菓子や飲料はとても人気があり、ペットボトルの緑茶も日常でよく見かけるようになりました。 海外で「Japanese Tea」と言えば、「Green Tea」を思い浮かべる人がほとんどですが、その緑茶も元々は中国で生まれたものです。茶は中国で薬草として用いられ、次第に、飲み物となり、9世紀頃に禅僧が日本に持ち込んだとされています。その後、江戸時代に煎茶が誕生し、