【インド映画】カンフー・ヨガ(2017)
監督:スタンリー・トン
出演:ジャッキー・チェン、ディーシャ・パターニー、ソーヌー・スード、アーリフ・リー、レイ、ムチミヤ、アミラ・ダスツールなど
上映時間:107分
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
新年1発目の映画は「カンフー・ヨガ」。ジャッキー・チェン主演の中国&インド合作映画です。U-NEXTにて鑑賞。
西暦647年、インドのマガダ国でアルジュナが反乱を起こし、マガダ国が唐に献上する予定だった財宝を奪おうとする。しかしそこに王玄策率いる唐からの援軍がやってきて、企みの阻止に成功する。彼らはその後チベットの雪山で行方不明となる・・・
時は現代に戻り、中国・西安の考古学者ジャック(ジャッキー・チェン)のもとにアスミタ(ディーシャ・パターニー)というインドの考古学者がやってきて、消えたマガダ軍の財宝のありかを示した地図の解読に協力するよう依頼する。ジャックは助手のシャオグァン、ヌゥオミン、アスミタと彼女の妹カイラ、友人の息子でトレジャーハンターのジョーンズ(アーリフ・リー)を連れて、地図が示すチベットの雪山に向かう。
チベットでは友人ジャングオの協力で地下の空洞に入り、マガダ軍のミイラを発見する。そこにアルジュナの子孫ランドル(ソーヌー・スード)が現れ財宝を奪おうとする。混乱の中ジョーンズは財宝のありかを示す「シヴァの目」の盗み逃亡する。
空洞から脱出後、ジョーンズは「シヴァの目」をドバイのオークションに出品。一同はドバイで会合し、オークションで「シヴァの目」を競り落とすことに。ジャックは金持ちの友人の力を借り1億6000万ドル(約300億円)で落札することに成功する。しかしまたしてもランドルが「シヴァの目」を強奪し、一同はドバイでカーアクションを繰り広げる。その末に今度はアスミタが「シヴァの目」を奪い去る。今度はアスミタを追ってジャックらはインドのラジャスターン州へ向かう・・・
この映画の肝はまさに「ジャッキー・チェンinインド」。タイトルのヨガはそこまで関係ありません(笑)。娯楽映画としてはかなり充実した内容になっています!
もちろんアクションシーンは満載。「カンフー×ドバイ」や「カンフー×インド」などシチュエーションとのかけ合わせがユニークさを演出していました。特にカーチェイスでジャックが乗り込んだ車にライオンがいるのは傑作。まさに「なんでやねん」ですが、ジャッキー・チェンのリアクターとしての才能が爆発していておもしろい!
俳優陣のアクションは流石の一言。ヒロインにインド1のアクション女優ディーシャ・パターニーを起用したのもグッドチョイス。時折見せるジャッキー・チェンとの共同アクションシーンはいいアクセントを生んでいます。
インドで舞台となっているのはラジャスターン州。確かに海外から見た時に一番インドらしいのはここなのかも。ゾウに乗って向かう「アンベール城」やインディアンロープなど古典的なインド文化と、豪華絢爛なラジャスターン衣装や建造物(特に内装)はザ・インドだなと。僕もラジャスターン式の衣装に変更しようかと思いました。
ラストシーンはマジでムチャクチャで笑っちゃいます。もう前後の流れとかガン無視です(笑)。監督が中国の人なので、彼から見たインド映画のイメージなのでしょう。財宝もなかなかにチープな作りです(笑)
この辺も娯楽映画として割り切ってみると、個人的にはむしろプラス要素です!
ちなみに史実の舞台となっている「マガダ国」は釈迦の出身の地で、現在のビハール州周辺である。当時はインド一の強国でした。そこら辺の史実を理解しているとさらにおもしろく鑑賞できるかも!
「カンフー・ヨガ」は「ジャッキー・チェンinインド」のアクションコメディ映画。コメディシーンは新喜劇ばりのコテコテさで安心感があり、意外とラストシーンでジャックがいいことを言っていたり、でもラストはムチャクチャだったり、とにかく面白い映画です(笑)