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【洋画】セブン・イヤーズ・イン・チベット(1997)

監督:ジャン=ジャック・アノー
主演:ブラッド・ピット、デヴィット・シューリスなど
上映時間:2時間20分

オーストリアの登山家、ハインリヒ・ハラーが戦時中にチベットに行きつき、そこで過ごした7年間について描かれた映画。

実はチベットはインドとも関係が深いのです。
チベットの亡命政府が現在インド北部の町・ダラムサラにあり、チベット仏教の指導者であるダライ・ラマ14世もそこに亡命している。
今月ダラムサラを訪れようと考えているので、せっかくなら予備知識を入れておきたいと思い鑑賞しました。

いやーー、いい映画でした!
まずチベットの美しい自然に心惹かれます(撮影地はアルゼンチンらしいですが)。

そしてブラピの演技力!
特に情動的な役を演じるのがめちゃくちゃうまいですね。イギリス政府に拘留されて暴れまわるシーンとか最高。

ハインリヒ(ブラッド・ピット)が心に孤独を抱えている姿の演技も素晴らしかったです。特に良かったのはスケートのシーン。好きな女の子(チベット人)に振り向いてもらおうと頑張っていいところを見せようとするが、全く振り向いてもらえない。全モテない男子が一度は経験したであろうあの悲しさ(笑)
ブラピほどのイケメンは経験したことなかろうに、俺らよりも遙かに上手にその役をこなすのが憎い!憎すぎる!

妻に手紙で離婚を告げられ、会ったことのない息子に自分が父であるという真実を拒絶され、一緒に行動していた仲間はチベット人女性と結婚し、心に大きな孤独を抱えるハインリヒ。そこで出会うのがチベット仏教の指導者であるダライ・ラマ14世。
当時まだ子供であった彼もまた心に大きな孤独を抱えていたのです。

子供という精神的に独立していない時期から、周りから菩薩の生まれ変わりであるといわれ、民衆はおろか自分の母親にさえ敬意という名の心的距離をとって接される。
本当は映画が見たくて、外国にも行ってみたくて、自分の知らない外の世界に興味津々なただの子供なのに。

心に孤独を抱えた二人が、様々な交流を通じて心を通わせていく・・・
ハインリヒの心は穏やかになり、ダライ・ラマもたくさんのことをハインリヒから学び、お互いに成長していく。
このシーンが最高に胸が熱くなりました。

あと子供って何も知らないようで、実は一番真理を分かっていたりしますよね。ハインリヒにオーストリアに戻り、息子と会うように助言を送るダライ・ラマ、神々しすぎました。

中国に対する過剰な描写など賛否ある映画だとは思いますが、僕はすごく好きでした。
もちろんこの映画だけを見て善悪を判断する偏った見方をしないように注意は必要ですが。

僕もチベットについてもっといろいろ勉強して、学びのあるダラムサラ旅行にしたい思います!

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