Q「あの、乳がんで断食ってどう思います?腸をきれいにするといいですか??」A「え?この状況で断食したいの?あれはタイミングあるから。下手したら治らんよ。なんでも食べて」
あみは46才で乳がんステージⅢの治療中です。
エリート主治医の伊東先生との会話の記録です。
「今日のYouTube質問は断食なんですけど、、笑。腸をきれいにするってやっぱりいいことだったりしますか?手術前にやっとくと副作用が楽とかあったりするかなとか、、」
伊東先生「え?この状況で断食したいの??」
「いや、別にしたくはないんですけど、したら体にいいのかなと思って」
「風邪とか熱で身体が弱っているときに食べない方がいいというのはあるよね。感染症の場合ね。あとは消化器系のがんの場合はいいかもしれないわね。あと老衰。老衰したかったら無理食べない方がいいよね。胃漏とかしたらもう老衰できんから気をつけてね。
で、断食だって?あみさんの場合は、乳がんだから。関係ないよ。」
「また関係ないんですか。。。。えーーー」
「断食したかったらしたらいいんじゃない?そのYouTubeみてないからどういう理論で言ってるのかはわからないけど、がんの根拠はないよね。そもそもあみさんは腸内環境いいから便秘もしてなければ他の病気にもなってないし、肌つやもいいし。関係ないよね。それ高いの?ほんとに食べないの?」
「ピンキリであります。お腹すくから酵素ドリンクタイプのもあります。」
「えーじゃぁ断食じゃないじゃん。」
えへへ
「ガン治療はじまったらとりあえず、食べれるものはなんでも食べないと
リンパ球さがるし、貧血になるから。ドーナツだろうがポテチだろうが、なにかしらの栄養は絶対に入ってるからさ。消化器関係が動くことででるホルモンが他で大事な場合もあるし。だからなんでも食べていいからね。
若い人がガンが体にあるのに食べなかったら弱ってくと思うけどね。」
「ほんとになんでもいいんですか?グルテンフリーとかローとか脱砂糖とかしなくていんですか?
「あーやりたかったらやれば?あみさんはアイスのファミリーパック、あのリットルではいっているやつ。あれを一人で一晩で食べたりするの?」「しないです」「砂糖一リットルぐらい食べないと体は陰にならないから。というか、治るのはそこじゃないし。陽のものも食べるでしょ。陽ばっかりがいいことでもないから」
「お酒は一升瓶毎日飲むの?」「飲まないです」「じゃぁそれは飲酒とはいわないわね」
「ほんとになんでもいいの。消化器系のがんだったらまた別化もしれないし、本人がそれで楽になったというならしたらいいけど。その人達もその食生活をしたから体調がよくなったのか、時間が経って、いまの体調に体が慣れたから楽になったのかわからないよね。慣れる前はどうしたってしんどいし」
「体調不良に慣れるんですか?」
「そうよ、前に話したように体には中和機能と適応能力がものすごくあるの。じゃないと酷暑だーって言ってるうちに脱水で死んじゃうからね」
「だから貧血の状態に体は慣れてしまうし、断食したらそのローエネルギーの状態に体が慣れてしまうのよ。とうぜんガンにも慣れちゃう。慣れる前がちょっとしんどいんだけど、体が慣れたら楽になるわけ。だからその前の辛さを好転反応とかいって楽になったらいいこと!とか言って続けているっていう人はいるでしょうね。全体のエネルギーが少なくなって小康状態になるからいい感じになったみたいに感じるかもだし」
「DVに慣れちゃうみないなもんですね」
「断食は健康な人なら全然問題ないよね。すぐ体がもどそうとする体力があるから。ただ、体力ない人がやってしまうと、もうローのエネルギーに体がなれてしまうから、もとに戻れなくなるかもね。疲れやすくなったり、頭がぼーっとしたりして、ゆっくりしか動けなくなるとか。悪循環になりそう。食べないことで我慢するわけだから、逆になんだかハイな気分になるとかだね」
「即身仏コースですね」「そうね、死が近づくわね 笑」
「だから治療始まったらほんとに食べて。おかゆでもお菓子でもラムネでもなんでもいから。1にちも2にも体力だから!」
と、これをまじめに実践したので、全然痩せなかった件。抗がん剤で食べ物の味が消えてなくなりましたが、記憶とイメージでシャインマスカットもカレーも食べて、うな丼ならイケるかと大枚はたくも、やっぱり味はイマジネーション。笑 もうちょっと顔がコケるかとおもいましたが数値も最後まで下がらず、ぷくぷくのまま抗がん剤終わりました。ちょっとだけ残念。。
胃腸をやすめることの大切さは健康を語る場面では多々語られているようにも思います。が、私の体感では治療中はほんとうになんでも食べないと体力無くなっていくなという感じ。そして、私は本当に、ガンに慣れてたまるものかという思いがありました。
体が食べれるものを何でも食べ、泣きながらオンライン加圧トレーニングをし、フラフラで家事をして、自転車にのって足を鍛え、夜は痛み止めを飲んでストレッチをして術前の体力と柔軟性になんとか必死で戻していく一か月でした。抗がん剤はそれほどのダメージではあったのだけれども、いつまでも寝ていたり、ガンになった自分を思いやり守りに入ってしまっていたら、元気になるのに一年ぐらいかかっていたかもしれません。いまは一週間に数日は出かけられるようにまでなり、来週からは仕事にも行きます。
体力だけは流れに身をまかせている場合ではないなと。
だれがどう言おうが自分の体感を大事にしていきたいなと思った出来事でした。
※こちらの記事は202409時点のものです
何かを断定したり、何かをすすめたりするものではなく私の独断の治療日記です。医療情報は日々進化しています。二年もしたらもう古いのでご注意ください。
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