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理学療法士のありがたさが温泉のように染みた件と伊東先生にありがたさを話したら、非医学的な答えが来た件

あみは46才で乳がんのステージⅢの治療中です。

私は両方の胸がそれぞれ違うタイプのガンになっていたので、一度に両胸を全摘するという、かなり体にとってはつらい手術をしています。

理由はこちらのブログに詳しく↓


でも、今は令和。手術翌日からリハビリがはじまります。
基本的に痛み止めを頻繁に飲むのでがまんできなくはないのですが、
まず、ベットからすぐ起き上がれない。

理学療法士さんが病室まで迎えにきてくれる

のに歩き方も忘れてしまったのかというぐらい歩けませんでした。

90のおじいじゃんの速度でしか、手も足も前に出ない、、ベットから上がるまでに10分もかかってしまった。。。。

そして、下の階のリハビリセンターまで行くだけで10分
そして作業ベッドに横になってくださいと言われたのですが、、、
横になれない、、、
手をつけば激痛、足も上がらない、、、もう痛い、、痛い、、、痛いしかない、、、と思いながら5分かかって横になりました。

現場に到着するだけでリハビリの半分の時間を使ってしまっている。。。

ベッドの上で私はこれからどんだけ腕をぐりぐり伸ばされて痛いのがはじまるんだとドキドキしていたら、、、

理学療法士さんは私の肩から腕をゆっくり優しくさするのみ
優しすぎて泣きそうになる。こんなにやさしくさすってもらったことなんかちっちゃいとき以来じゃん。。。。おばあちゃん思いだしちゃう。聞いてしまいます。

「あのー、、、さするだけなんですか??」

「そうですよ。もう術後はさわるだけです。明日もさするだけですよ。」
「そんなんでいいんですね。なんかもっと痛いの想像してました笑」


「人の身体ってすごいんですよ。

他人が触るだけで電気が通って細胞にスイッチ入るんですよ。だからさするだけでも十分効果はあるんですよ」
(なんと!お手当じゃん!アクセスバースじゃん!というか、それが医療現場でも同じなんて!医療を本当に知らなすぎたな。私。子供達もっとなでなでしよ)

「え?私の細胞まだねてんですか?」
「寝ているわけではないのですが、今までの働きを忘れた状態になっていて固まっているので、さすって、起こしてあげるんです。そうすると自然に動くようにもなってくるので」

「これ、、、同じ動きできるようになるんですか?もうハミガキや顔洗うだけで地獄の痛さなんですけど、、、」

「痛いですよね。両胸を全摘なのでかなりつらいリハビリになると思います。そいうときは痛み止め飲んでください。それでも動かさないと本当に動かなくなってしまうので。痛み止めは無限に飲んでくださいね。今日は歩けただけで十分ですよ」(無限って。。。これが歩けたうちにはいるのか?)

「はい、今日はもう終わりです。一度外に出てみますか?」といわれ
12畳ぐらいの中庭に案内される。背中を支えられ足を引きずりながらヨタヨタ歩く。おばあちゃんじゃないか、クソっ!

もうありきたりな太陽と風が、なんか神の啓示レベル。

監禁されてて久しぶりに外出たみたいな 笑。務所帰りってこんな感じなんか?とか脳内忙しい。それぐらい気持ちが生き返った気分。太陽と風ってやっぱりすごい。

それを伝えると、「そうなんですよ。風と太陽って患者さんからしたら本当に生きてる感じがしますよね。だからみなさん毎回外に出てもらっています。リハビリ室の横にこういう中庭があるとことも珍しくて。院長が理解があってありがたいんです。」
そうなんか、、、普通はないんだ、、、身内の誰かが入院したら車いすで一回は散歩で外に出してあげよう。


そしてヨロヨロで帰って伊東先生の回診

「先生、今日リハビリさすってもらっただけでした。そんなもんなんですね。」

「お、余裕な発言じゃん。笑 昨日、一回自発呼吸とまってるからね。体は一回死んだから。それで急に切り刻まれたわけ。その体の衝撃は身体にちゃんと残ってるからね。忘れちゃだめよ。痛いときは痛いっていいなね

・・・・・・泣くやつ。。。。。。

「あの、、、痛すぎるんで痛み止めください。そして色々かんがえちゃって寝れないんで睡眠薬も欲しいです。」

「そうそう、それが大事。いまどきの睡眠薬で癖になんかならないから。

令和なんだから薬の力は最大限借りたらいいのよ。

この状況で薬我慢するときじゃないから。痛いのもがまんしなくていいし、薬だろうがなんだろうが、寝るのが勝ち。寝ないと体力回復しないからね。日にち薬。じゃぁね」

と颯爽とさっていく先生、かっこいい

そっか、、、わたし一回死んだんだ、、、、
長生きって決めて西洋医学を選択したってことはこういうことか。。
ってかこれの代替医療や代替治療なんてあるの?代替えって言葉がみんなを迷わせてる気がする。どれもこれもコレの衝撃と比べたら代替にはならない気がする。根治と共存。代替ではなく、別でしょ。


その夜はちょっとだけ泣いた。
夫と私も術前に、乳がんが一番鬱と自殺が多いので、不調にはすぐ薬を出していきます。という説明は受けていてたけれど、なんとなく理由がわかった日。抗がん剤が終わるまでは薬を山のように飲むことを許そう。体を甘やかそう。そう決めたのでした。


実際、抗がん剤始まったら一日20錠ぐらい、、、夜も引き続き睡眠薬、、、を二か月間。9月からは別の抗がん剤なので、一日一錠になったけれど、、、私がナチュラルな体の感覚を取り戻せるのはきっと2025年明け。。。。


※こちらの記事は202409時点のものです
何かを断定したり、何かをすすめたりするものではなく私の独断の治療日記です。医療情報は日々進化しています。二年もしたらもう古いのでご注意ください。
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