ソークール!!と中古着物売り場で飛び交っているのを聞いていたら日本文化死ね!と思った昔を思い出した話
あみは46才で乳がんステージⅢの治療中です。
乳がんの抗がん剤で皮膚感覚がどうも弱くなってしまい、ごわごわしたものが若干痛くてストレスなので、今は家に帰るとシルクに着替えています。
ハゲ隠しにスカーフしていて、服もシルクだと、ちょっとイキってるというか笑 もうエセフランス人。シャンゼリゼだったらいいのだろうけどジャパンの地方都市はちょっとはずかしい。ドンキにも行きづらいので家の中だけ。
そして!!シルクの服は高い、、、ほんまに高い、、、
なので、着物をリメイクして過ごしています。
なので今回は繁華街のブックオフに行ってみた。
そしたら、イッツキュートとか聞こえてきて、振り返るとフランス語でおしゃべりされておる方達。自分のを見つつしていたら、結局、三組のフランス語に囲まれてこれがインバウンドというやつかとかと思って驚く。(違うと思うが)
全部フランス語なのが興味深い。
むしろ彼女たちが何をチョイスするのか気になりすぎてじろじろ見てしまう。意外にもウールをチョイスされていて、柄チョイスっぽい。
振袖にソークール!といっていたり、子供の柄にワァオ!カワイイと言っていて同じ女子として、盛り上がってることだけはわかった笑
私もあれこれ見ていたが、、、
白大島が330円。。
前見ごろと襟に汚れがあるからとのことらしい。白大島、、、、色んな色が使ってあり、つやがあり、ドットも細かい。新品の時の値段は、、、と想像すると涙でそうになる。
昔、おおばあちゃんがお蚕様を飼っていて、、、手間暇と価値を考えたら、できるなら着物は着物として着たほうがいいと本当に思っている。
なので着物として着れる着物をリメイク用に買ったりもらったりする気にはなれない。
が、今は腕が後ろに回らない身としては、、、着物ってやっぱり健康でないと着れないよね、、と思う。ばあちゃんのを死蔵するぐらいならリメイクできた方がいいのかなとか思ったりしている。丈問題もあるしね。
そして、やっぱり全身を布で覆うことで成立する美というものがあるように思う。
だからなんでもかんでもリメイクできるかというとそうでもない。
洋服で立体になったとたん柄が死ぬ場合が多々ある。洋服でも成立する柄というのは本当に限られてくるので、選ぶ時も慎重になるし、着物の時点でパターンがおもい浮かばないものは手に入れないようにしている
今回はもう着物としては着れないひどい汚れと破れがあるものを購入。布の価値だね。
とは言っても、透かし模様と手絞り&刺繍の着物と、手書き染めと手刺繍の着物。
どちらも1700円。なんて安さ、、、GUか!
手間暇かかっていてめちゃくちゃ肌触りがよいのにもうなんてこと。
たぶん、今が一番安く出回っている時代なのかなと思っている。
新しい着物はほとんど作られてないわけだから、いつかなくなる。そして着物の定価を払える余裕はうちには本当にない。
布の寿命と糸の寿命もある。糸は縫い直しできるけど、布の寿命はどうにもならない。絹はタンパク質。いつかは分解されてしまう。ポリエステルとは大違い。ポリエステルの着物は残るのかなぁ
酷暑がつづいたら浴衣文化も怪しくなるよね。。。汗は洗いたいもん。。
そして、ジェンダー視点からだけでいえば、着物ってどうなんだろうとも思う。
性別と年齢と既婚独身とで様式が決まっているということの是非。
マナーだからって話じゃないからね。
それ言うのもうただの老害。
私は30過ぎていて、上役の会社関係の結婚式にどうしても出なければならず、会場に格式がありすぎるから正装でって言われたわけですよ。つまり、着物。
接待の結婚式に自腹で参加必須で、着装指定とか、今なら一発アウトなのだが仕方ないと従っていた当時の自分に腹が立つ。
でもね、30過ぎの未婚の場合の、正式な着物のマナーって無いんですよ。
30過ぎの未婚が想定されてない服装。
って冷静に考えたらすごない?
当時は色留め袖は親族の場合のみ着用可能。
なんなら会社側なのに色留が親族と被るなんてご法度すぎる。
昔は事前に色留袖の色がかぶらないように親族で電話しあったものです。
で、各協会方面に問い合わせて、どうなったか。
30過ぎて、、、、振袖。。。
公の場で、会社で、全身で、未婚アピール。
もう恥ずかしすぎて、日本文化死ねっ!!
って思いながら席に座っていました。
当時Xがあったらバズってるね
IKKOさんの功績は本当に、
ほんとうに、ほんとうに大きい。
そして私は結婚してようやく着物文化が楽しめるようになり、
いまでは中古市場も活性化して、色んなひとが色んな楽しみ方を公然とできるような未来になりました。
いましか楽しめないものを今の形で楽しもうと思います
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