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「乳がんはリンパケアが必要なんですね。アロマとかリンパドレナージュとかって病院ではどうなんですか?」「昔は看護師は必須技術にしてやってたよ。でもね、、、」と両乳のがんの過酷な件


あみは46才で乳がんのステージⅢの治療中です。
今日は主治医ではなくて看護師さんとの会話

わたしは左胸がリンパまで転移していたのでリンパ節も切除するという手術でした。
右胸は転移なしですが広範囲だったので両方全摘です。両方ぺちゃぱい。

・片乳と両乳の違い

片方だけの場合と、両方の胸を一度に全部という場合では大変さが全然違ってくるらしいです。辛いほうしか知らないのであれですが。
理学療法士と看護師がゆーてました。


なぜかというと、上半身の可動域は胸の胸筋と脂肪なんだそう。もし、片方が残っているのであれば、その皮膚と脂肪と筋肉が足りない方を補佐してくれて、可動域はすぐ広がるのだそう。


だけれども、私は一気に両胸。
しかももともとが大きかった。
それがもうあばらが見えるほどの皮一枚に急になり、左は脇の下まで。
そして切り口というのは縮む性質がある。
皮膚がくっつき合い、修復しようとしてひきつれるわけです。


つまり、私の上半身は前の胸側に常にひっぱられ、あっという間に猫背になって、肩甲骨も回せなくなるわけです。

そしてなにより、胸の皮が引っ張られるということは、首と鎖骨の皮膚まで下に引っ張られていきひきつれることにもなっていきます。

上半身のリンパ全体が詰まりやすくなり、最悪はリンパ浮腫になり、傷口自体もマッサージしないとあばらに皮膚が張り付いてしまい、肋骨が動かなくなり、深呼吸できなくなり、運動ができない体に、、、という負の連鎖がまっています。。。

っと、その説明をされてどうしろっていうんじゃい!!の私に

「そのために私達がいます。」と理学療法士:Sさん登場。

この方のプロっぷりはまた別の記事に。

そして、退院時に簡単なセルフリンパマッサージを教えてもらう時間があって、その時に質問してみました。

「アロマやリンパドレナージュって医療の現場ではどうなんですか??」

10年前、リンパドレナージュとアロマを仕事にしていた時に、なんでこんないいものが医療現場にないんだろうとずっと思っていたのです。

看護師さんの答えは「一時、リンパマッサージとアロマはすごいってなって、やっぱりむくんだ腕や足が細くなるからね。
乳腺の看護師全員が資格取ったことあるのよ。患者さんも楽になるって喜んでもらったし。
でもね、継続しないじゃない?やっぱり少ししたら戻ってしまう。対処療法で根本治療にはならないのよね。」

「それはやはり私達が考える医療ではないのよね。再現性と根治が医療だから。
ずっとお金を払ってもらうことにもなってしまうしね。だから緩和ケア病棟にだけ残していまはしてないの。」

と至極真っ当な答え

ブレない医療。そしてアロマとマッサージを導入したことあるのねという事実。

・今回の治療でアロマは本当に役に立っています。


私は抗がん剤治療が嫌すぎて、病院特有のにおい、抗がん剤特有のにおい、人の血の匂い、が鼻の奥の記憶から消えなくなり、それに似た匂いを外出時に嗅ごうものなら冷や汗と吐き気がするという事態に。。。。

それからはアロマの瓶を持ち歩き、気付け薬のように使うということをしています。
病院に行くときもマスクに付けたり服につけたりしてなんとか正気を保つという。
アロマがなかったらもうほんとどうにかなってる。もうトラウマレベル。
香りの記憶ってすごい。まだ年内は抗がん剤があるのでがんばりたい。


・薬の副作用だけじゃない長期のしんどさ



そしてなにより、ストレッチとマッサージ。。。。
退院後二か月間は本当にまじめにやってと言われていたが、、、
嫌でもやらざるおえなかった、、、

両胸を失った私はもう腕が上がらないし、横に腕がひろがらない。
机のお茶やしょうゆすら取れない。。
だれだ高いところに物を置いたのは!ですよ。腕が上がらないので服も着れず、ぬげず、子供達に手伝ってもらう。
背中もお尻も洗ってもらい。。。
一人暮らしだったらもうどうしていたんだろうか。。。。
そして、なにより、気づくと猫背。
首が引っ張られるので後頭部が張ってしまい、頻繁に頭痛。鎖骨もひっぱられ動かないので肩が開かずいかり肩。深呼吸ができないので夜中に頻繁に目が覚めて、肩甲骨が動かないので寝返りが打てず、意識ない時はすごい歯ぎしりとうなり声で夫を起こし、毎朝全身打撲みたいな痛みと疲れ、、、

そこへ、抗がん剤副作用が上乗せ。
酷暑が上乗せ。

そして、マッサージの激痛が上乗せ。。。

余分がない皮膚をマッサージとストレッチで柔らかくしてなんとか伸びるようにしなければならず、、ないものを伸ばすわけなのでほんとうに涙がでてくる。。。一回固まってしまったら終わりなので、人生100年のために今やるしかない状況

寝たきりになるわけにいかないので加圧トレーニングや一瞬だけ車を運転して外出してみたり。そして胸筋がないので重たいものが持てない。。。もはや牛乳がダンベル級。。
買い物も涙のリハビリ。
自転車も乗れないし止められない。。。。
自転車の試し乗りができたのは二か月後。
この年で試し乗りを公園でするなんて!

おっぱいってすごかったんだ。。。
って話ですよ

状況がミルフィーユすぎて、、
もう文字通り死んだ方がまし状態。
家族がいなかったら本当に乗り越えられてはいない。。。

3か月たった今でも、気づいたらほぐさないと次の朝には腕を伸ばしたときに筋がひきつれる痛みがでたり、首が後ろに反らせなくなって肩が凝ったりするので、毎日のリンパマッサージとストレッチが欠かせません。
昔にアロマとリンパドレナージュの仕事していて本当に良かったなと思わない日はなくて、これまた免疫と同じように昔の自分に助けられていてありがたき。

もう本当に二度とやりたくない病気。。。

※こちらの記事は202409時点のものです
何かを断定したり、何かをすすめたりするものではなく私の独断の治療日記です。医療情報は日々進化しています。二年もしたらもう古いのでご注意ください。
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