気候が与える考え方の影響
暑い。日本は完全に熱帯化してますね。10年を経て帰ってくると完全に別の国な感じがします。
寒い冬を耐えに耐えてやっと待望の夏がやってきたと思ったらタイより暑くてぐったり。。
タイでは車通勤で、ちょっと遠かったらすぐにタクシーやバイタクだったから歩くことってほとんどなかったんだよな。そもそも曇りが多くないので直射日光浴びる機会が少なかった。
ロードバイクは6時半スタート8時半には終了が普通だったのでなれないんだな。
ということで気候が考え方に与える影響。
日本に悲しいかなあんなに恋しかった四季が体にきつい。タイに住んでいたときは本当に体に楽な環境だった。といいつつかみさんがクーラーつけるの嫌いだったので、起きると結構シャツがぐっしょりということも多かったですが。
で、よく東南アジアやインドは仕事が遅い、時間を守らない、予定を立てられないなんて聞きませんか?
例えばタイのような熱帯の国は季節がないので体は楽といえば楽といいつつ、やっぱり暑い。なので、そもそも昼は暑いから働かないし、暑いからゆっくりしか動けません。季節もそんなにはっきり分かれるわけではないので、予定をきっちり立てる必要もない。2毛作、3毛作が当たり前でフルーツは腐るほどなる。食べるだけなら知り合いの家にころがりこめば最悪なんとかなる。というのが連綿と続いてきたところです。
つまり日本人が美徳と考える、テキパキと仕事をして、時間も守って、予定もきっちり立てられるというのは四季のある国では美徳でも、実は普遍的な考え方ではなく、後からいわゆる「先進国」が押し付けた自分達の価値観であることは理解をしておくと気持ちが楽になります。
郷に入れば郷に従えでは仕事は進まないですが、仕事が進まなくても、まずそのような訓練を受けてこなかったので仕方がないとまずは受け入れて、そこから対策を立てるようにしてください。
相手が得意先の場合には、酷い状況に陥らないように督促を繰り返す、文章に証拠を残す、上の人間に直接依頼する等対策を取っておくことが重要です。
同僚、部下、サプライヤーに対してはまず日本と現地の人の考え方の違いについて学び共有すること、さらに自分の考え方を事前に説明しておく等、コミュニケーションをきっちり取っておくことがローカルの社員とうまく付き合う上では有効です。
上手く誘導し、かつ彼らの柔軟な考え方を尊重する。
そんなある意味日本人的和を持って尊しとなすをまず第一義に考えつつ、焦らずに一緒に成長するような気持ちで仕事をして欲しいです。
個人的にはそこまであくせくしないタイ人、東南アジアの人の生き方の方が日本人より生き方は上手いなと思うことが多々ありました。
色々学ぶことは必ずあるので、海外で生活することは自分の考え方の幅を広げるという意味で良い経験でした。ぜひみなさんにもチャレンジしてみて欲しいです。