【詩】蜘蛛の巣
張り巡らされていた
きっと出られない
命の終わりをただ待つだけ
もがけばもがくほど
絡まる糸の中
行方を探す人ももう居ない
どこに向かっていたのかも
わからなくなっていた
もう動かない手足に話しかける
望んだものを手に入れた暁
まだ尽きない欲に
うんざりするだけではなかったか
結局人間に期待して
人間に落胆するだけ
手に入らない ここに生きた証
どうせ終わるなら 最後に燃やして
馬鹿みたいにでかくなった
あいつとともに 消えてしまえたら
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