【詩】さよなら、エイプリルフール
嘘に疲れた人々が笑わなくなった
嘘か本当か、日めくりカレンダーみたい
愚かな嘘を楽しむ日さえ
日めくりカレンダーの中の、ただの1日
人々は怒るようになった
嘘か本当か、考えなきゃいけないものは
これ以上要らないのだと
真実を掴んだことに喜ぶ人の、手の中の赤い嘘
このまま混ぜ合わせれば、透明な花が咲くからと
信じて混ぜ続ける もっと もっと もっと
もはや声をあげる人などいない
誰も花のことなど覚えていないから
混ぜ続けることが目的 もはや もはや もはや
吐きそうになった言葉を
ギリギリのところで飲み込んだ
もう嘘を笑えない
もう嘘を笑わない
さよなら エイプリルフール
こんにちは エブリデイフール
いいなと思ったら応援しよう!
もし,よろしければサポートお願いします。脳を回すためのエネルギーに使わせていただきます。